
体が全くお酒を受け付けない「下戸(げこ)」。
少しでも飲むと、すぐ全身が真っ赤になり、眠気や頭痛を起こして気持ち悪くなる体質です。
下戸タイプの人が体内でアルコールをどのように分解するか、飲み会の対処法、健康リスクなどをご紹介します。
もくじ
下戸は有害物質を分解できない
下戸の体質
お酒の強さにかかわるアルコール分解力は、遺伝子で決まります。
アルコールは体内で分解され、アセトアルデヒドという有害物質になります。酔う原因は、このアセトアルデヒドが体内に回ることによって起こります。
お酒が全く飲めないという方は、アルコールを分解することはできても、アセトアルデヒドを分解し無害化することができないのです。
ほんの少量のお酒であっても、アセトアルデヒドがいつまでも体内に残ることによって、吐き気や眠気などが起こります。
このような方はお酒との付き合い方を本気で考えなければ、健康被害に合う可能性が非常に高くなります。
チョコレートでも酔ってしまう真の下戸
2~3杯飲むと顔が赤くなる、酔っぱらってしまう、という程度では、真の下戸とはいえません。
本当に下戸の人は、甘酒やお酒が少し入ったチョコレートなどでも酔ってしまいます。ちなみに甘酒はアルコール度数6~8%もあり、ビールを飲むのと大差ありません。
下戸のメリット・デメリット
飲める人からは「お酒を飲めないなんて人生を損している」と思われがちですが、下戸の方がメリットになることもあります。
- 悪酔いで醜態をさらすことがない
- アルコール依存症などの危険がない
- お酒にお金を浪費する心配がない
- 飲む時間を他のことに使える
お酒を飲まなければ、悪酔いすることも飲酒にかかわる病気にかかることもありません。お酒にかかるお金や時間を他のことに使うこともできます。 健康とお金・時間の面では、下戸の方がメリットが大きいのです。
「人と交流する機会が減る」といったデメリットもありますが、スポーツなどお酒を飲まないアクティビティに参加することで、補うことができます。
下戸でも飲み会に参加しないといけないときは
死の危険性もあると知っておく
下戸タイプの人は、飲まないに越したことはありません。しかし世の中にお酒を飲む文化がある限り、飲み会は無くなりません。
下戸タイプはアセトアルデヒドによる健康被害を受けやすいため、周りの人と同じペースで飲むと急性アルコール中毒で死に至る危険性もあります。
しかしどうしても飲み会を断れないことがあると思います。そんなときの対処法を身につけておきましょう!
ちょっとズルイ?仮病の使い方
あまり頻繁に会うことのない相手、あるいは1回かぎりの会のときに便利な「仮病」。
とりあえず顔だけ出して、「体調がよくないので飲めない」と最初に言っておきましょう。「具合が悪いのに来てくれた」とイメージアップしてしまうかも!
しかしよく会う相手に仮病を使い続けるのは変なので、ここぞというときにしか使えない手段です。何度も会う相手には、素直に打ち明けるのが無難です。
飲めない体質と宣言する
同席する人に体質を理解してもらうのが、ベストな解決方法です。遺伝子検査の結果を見せて、アルコールを分解できない体であると伝えましょう。
無理やり飲まされることも無いので、自分のペースで会を楽しむことができます。
ただし、人の体質に理解を示さない相手には効果が無いのが難点。よほどの相手でない限り、縁を切ってしまったほうがいいかも…
最初のビールを断る
「とりあえずビール」は飲み会では恒例のフレーズ。これに付き合ってしまうと、あなたをよく知らない人から「飲める人」扱いされる恐れがあります。
周りの目など気にせず、最初からノンアルコール飲料を注文しましょう!
きっぱり断る意思を見せたいなら、ウーロン茶やジュースなどの見るからにノンアルコールなもの、雰囲気だけでも味わいたいならノンアルコールビールがおすすめです。
注文後に注意すべきこと
ソフトドリンクを注文したつもりでも、店側や仲間が間違えてお酒を渡してくる可能性があります。
コーラとコークハイ、ウーロン茶とウーロンハイ、カルピスとカルピスサワーなど、見た目の区別がしづらいものは要注意!
出された飲み物は一気に飲まず、少しずつ飲んでノンアルコールかどうか確かめましょう。
9割が「下戸は来なくていい」と思っている!?
飲み会に下戸が参加するのは迷惑か?というアンケートで、実は「下戸は来なくていい」という人が9割という結果が出ています。
- 来るなとは言いづらい
- 飲んで騒ぐ姿を軽蔑されるのでは
- お会計が面倒(飲まない人をどう計算するか)
- 飲む体験を共有できない
お酒を飲める人は、やはり飲める人同士で楽しみたいと思っています。下戸タイプの人が気を使って参加している以上に、飲める人たちも気遣っているのです。
それなら無理に参加する必要もありませんね。友人同士の交流であれば、カラオケやボウリングなど、飲み会でなくても方法はあります。
無理して飲むとがんになる
下戸タイプの人が飲酒を続けると、80歳までに食道がんや咽頭(いんとう)がんになる確率が約20%になるという研究があります。5人に1人ががんになるという高確率です。 お酒に強い人の場合は約3%程度なので、実に7倍のリスク!
アセトアルデヒドが発がん性物質であるためで、これを分解できない下戸タイプの人に病気のリスクがあるのも当然といえます。
アルコール代謝には遺伝子がかかわっていますが、がんの発症にも遺伝子が関係しています。 食道がんなどにかかりやすい遺伝子をもっている人は、とくに注意しましょう。
お酒の強さが分かる遺伝子検査キット
お酒の強さは遺伝子検査キットで簡単にわかります。
とくに「GeneLife Genesis2.0(ジーンライフ ジェネシス)」では、「お酒の強さ」に加えてさまざまな「がん」のかかりやすさもわかります。

アルコール代謝タイプと病気のリスクを知り、自分に合ったお酒との付き合い方を心がけましょう!

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