
どんなに食べても太らず、全体的にほっそりした印象のバナナ型。他人がなぜ太るのか理解できず、ダイエットに苦しむ人からはうらやましがられることも多いタイプです。
しかし実は、一度太ると痩せづらいという危ない体質でもあります。今は痩せていても、将来的に太る可能性は十分にあります。
バナナ型肥満タイプの特徴や、最適なダイエット方法をご紹介します。
太りづらく痩せづらいバナナ型
バナナ型の遺伝子
バナナ型といわれる肥満タイプの人は、β2AR遺伝子に変異をもっています。β2AR遺伝子は脂肪の分解・燃焼に関係します。
基礎代謝が高く脂肪の分解が早いため、基本的には太ることがありません。
甘い物や脂っこいものを食べても脂肪として蓄積されづらく、「いくら食べても太らない」という経験がある人が多いのもこのタイプです。
太ると痩せられない!?
太りづらく、人からうらやましがられることも多いバナナ型ですが、致命的な弱点もあります。それは筋肉がつきづらいことです。
バナナ型は脂肪の燃焼が早いのですが、筋肉の材料であるタンパク質もエネルギーとして使ってしまいやすい特徴があります。筋肉は基礎代謝にかかわるので、筋肉が落ちることで脂肪が燃焼しづらくなります。
加齢とともに太るタイプ!
年齢を重ねると、自然と筋肉が落ちてきます。筋肉が少なくなると代謝が減るため、痩せづらくなります。
こうなってくると、バナナ型の人はとても不利!もともと筋肉がつきづらいので、なかなか痩せる体に戻せません。 「昔は痩せていたのに年をとって太った」と言われやすいタイプなのです。
隠れ肥満の多いタイプ
若くても筋肉量が少ない場合、太っていることもあります。筋肉が付きづらい体質なので隠れ肥満になりやすく、見た目は痩せていても腕や足がぷよぷよしていることがあります。
筋肉量が少なく基礎代謝が低いままだと、食事制限をしても効率がよくありません。やせ細っていくことはできますが、健康的な体とは程遠くなってしまいます。
どんなダイエットをしても痩せられない!という人は、ひょっとするとバナナ型なのかもしれません。
バナナ型に適したダイエット方法は?
有酸素運動は逆効果
ジョギングやランニング、エアロビクスや水泳などの有酸素運動は、バナナ型にとっては逆効果になる可能性があります。
有酸素運動を長時間続けると、脂肪とともに筋肉も養分として消費してしまいます。マラソン選手がほっそりしているのはこのためです。
筋肉がつきやすいタイプであれば有酸素運動でもいいのですが、もともと筋肉が付きづらいバナナ型は全身が痩せる一方です。 筋肉が減って脂肪が燃えづらくなるため、逆に太りやすい状態に追い込んでしまいます!
筋肉をつけるには?

バナナ型の人が体型を維持する、あるいは痩せやすい体にするためには、筋肉をつける必要があります。
筋肉は負荷を与えることで強化されるため、ウェイトトレーニングが効果的です。重いものを持ち上げる、あるいは腕立て伏せのようなトレーニングも含みます。
バーベルなども筋トレに含まれますが、そこまでいくと筋肉量に問題はないので、ダイエット目的で筋トレを始めるならダンベルがおすすめです。
ダンベルは重さの変えられる可変式(アジャスタブル)ダンベルを選びましょう。
始めたばかりではあまり持ち上げられなくとも、続けていればどんどん重いものを持ち上げられるようになってきます。重いものを持てるのは、筋肉がついてきたということです!
重さが固定のダンベルだと、より重いダンベルを買わなくてはいけません。可変式ダンベルであれば、より重いウエイトが欲しくなったときに調整できます。
鍛える部位を変えたくなった時にも、重さを変えられた方が便利です。
筋肉をつけるのに効果的な運動は10回ずつ!
自身でできる同じ運動の最大半腹回数をRM(repetation maximum/リピテーション・マキシマム)といいます。筋肥大に効果的なのは10RMと言われています。
例えば、腕立て伏せを10回するのが限界の人は、腕立て伏せが10RMです。ダンベルなど重たいものを持ち上げる回数でも、同様の数え方をします。 人によって持てる重さが違うので、まずは自分で10RMに最適な重さを探りましょう。
プロテインで効率よく筋肉をつける
プロテイン(protein)とは、英語でタンパク質のことです。 筋肉を効率よくつけるには、プロテインの助けが欠かせません。
肉体を維持するのに必要なタンパク質
タンパク質は、筋肉はもちろん、内臓、骨、血液、髪の毛、皮膚、爪など、人間の体を作るのに必要な栄養素です。
1日に必要なタンパク質は、体重1kgにつき1gと言われています。 しかしそれはあくまで普通の生活をしている場合の話。トレーニングで筋肉をつける場合、さらに多くのタンパク質が必要です。倍くらいは摂った方がいいでしょう。
70kgの人の場合、140gのタンパク質が必要な計算になります。 これを食事に換算すると、ステーキで700g、卵だと20個以上、牛乳3~4Lに相当します。毎日摂取するとなると、現実的ではありません。
タンパク質だけを効率よく摂取できるのがプロテインです。
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一昔前のプロテインといえば、味気なく「まずくて当たり前」というものでした。牛乳などに溶かしても、おいしいと呼べるものではなかったのです。
現在のプロテインはさまざまな味付けがしてあり、手軽に飲むことができるようになりました。チョコ、ストロベリー、カフェオレ、バナナなど、たくさんのフレーバーから自分の好きなものをチョイスできます。
トレーニング後の楽しみになること間違いなし!
太りづらくほっそりした体型が多いので、比較的見分けやすいバナナ型ですが、実際の肥満体質は検査してみなければわかりません。
太ると痩せづらい体質は手遅れになる可能性があります。遺伝子検査で自身のタイプを知り、適切なダイエットをしましょう!