髪やひげ、腕毛やすね毛など、人間には様々な体毛が備わっています。周りの友人・知人と見比べて毛深いなぁ、という感想を持ったこともあるのではないでしょうか？

このように髪やひげをはじめとする体毛についても、人それぞれで異なっています。つまり、それぞれが個性を持っているとも言い換えることができるのです。

人と異なる個性というものは遺伝子型の違いによるものが多く、例えばひげの濃さについても遺伝子型の違いで決まっているのです。

ひげの濃さを決める遺伝子型の部位

一概にひげの濃さを決めるといえども、それが遺伝子型のみで定義されているわけではありません。それというのは喫煙やストレスなどの環境的要因についても、ひげの濃さに影響してくるからです。

今回はひげの濃さを決める一因となっている、人間の遺伝子型の特定部位について紹介します。

ひげの濃さ決める遺伝子型(rs4864809)とは

人間の遺伝子中rs4864809の箇所に位置する遺伝子型がひげの濃さを決めています。ひげの濃さだけではなく、眉の濃さやその形状にも影響があることが分かっています。

このように人間の特性にかかわる遺伝子型に定義されている内容によって、ひげの濃さが変わってきます。その遺伝子型はタイプ別に分類されています。

ひげの濃さを決める遺伝子型(rs4864809)のタイプ分類

ひげの濃さにかかわるrs4864809の中に「A」が書き込まれているほど、ひげが濃くなる傾向にあることが分かっています。

• AA型：ひげが濃いタイプ。
• GA型：ひげがやや薄いタイプ。
• GG型：ひげが薄いタイプ。

このように、ひげの濃さなど人間の持つ身体的特徴についても遺伝子型に左右されています。人間に現れる個性や特徴の違いについては、これ以外にも学習・感性など人間の能力遺伝子について現在研究が進んでいることが知られています。

学習・感性にかかわる能力遺伝子検査キット