
眠気覚ましやリラックスタイムのお供といえばコーヒー。抗酸化作用で美容にも良いとされています。
カフェイン依存症などの注意すべき効果もありますが、なんとコーヒーは肝疾患(肝臓の病気)予防に役立つという研究も!
コーヒーと肝疾患の関係、コーヒーの効果効能や注意点、コーヒーと肝疾患に関する遺伝子などもご紹介します。
もくじ
コーヒーを飲む人は肝疾患になりづらい
コーヒーと肝疾患の関係
45~64歳の男女14,208人を対象にした研究により、コーヒーを1日3杯以上摂取することによって、肝疾患で入院するリスクが21%低下すると分かっています。
肝疾患での死亡については、コーヒーの摂取量との関連は見られなかったとのこと。
過去40万人以上を対象にした複数の研究でも、食べ過ぎ・飲酒の習慣がある人の肝硬変リスクが、コーヒーを飲むことによって低下するとわかっています。
- 肝疾患
- 急性肝炎、B型肝炎、C型肝炎、肝硬変、肝がんなどの総称
コーヒーと肝機能の関係を表すデータ

肝臓の状態を表すALT、AST、γ-GTPを見ると、コーヒーを3杯以上飲んでいる人は、数値が抑えられていることが分かっています。
γ-GTPとは肝臓の解毒作用に関係している酵素です。肝臓や胆のうの細胞が壊れると、血液中に流れ出てきます。お酒を飲むことによって数値が上昇します。
なぜコーヒーが肝疾患予防に?
コーヒーにはポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が含まれています。
クロロゲン酸には強い抗酸化作用があり、肝機能に良いと考えられています。
コーヒーに含まれるポリフェノール量は、赤ワインと同等、緑茶の約2倍と言われており、手軽に摂取できる手段として適しているのです。
缶やインスタントでも大丈夫?
缶コーヒーやインスタントコーヒーであっても、ポリフェノールが含まれていることに代わりません。
コーヒー豆を挽いて抽出するという作り方は、レギュラーコーヒーと同じです。
ただし、缶コーヒーは砂糖などが多く含まれているので、飲みすぎるとかえって糖尿病などの健康障害を起こす可能性があります。 1日2~3杯くらいを目安にしましょう。
コーヒーの効果効能
コーヒーのメリット
- カフェインによる脂肪燃焼
- クロロゲン酸による血糖値抑制(糖尿病予防)
- 抗酸化作用によるアンチエイジング
- 香りによるリラックス効果
- 香気成分が腸管免疫を高め、風邪予防やアレルギー症状緩和
- 消化液の分泌促進で消化不良を改善(食べ過ぎ、胃もたれに)
- カフェインによる眠気覚まし
- フラン類による口臭予防
- カフェインの利尿作用で二日酔い予防(体内の毒素を排出)
コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールには、上記のようにさまざまな効果効能があります。
昔は発がん性があると言われていましたが、現在では研究が進み、とくに肝臓がんや子宮体がんの予防に効果があるといわれています。
コーヒーのデメリット・注意点
- 覚醒作用で眠れなくなる
- 利尿作用でトイレに行く回数が増える
- 飲みすぎると、カフェイン依存症になる
- 空腹時に飲むと、胃液の分泌が増えて荒れる原因に
- 砂糖やクリームを摂りすぎ、肥満や糖尿病に繋がる可能性
- 唾液の分泌が減るので、空腹時に飲むと口臭の原因に
多くのメリットがあるコーヒーですが、上記のような注意点もあります。
寝る前や空腹時に飲まない、砂糖・クリームの摂りすぎに注意するなど、飲み方を気を付ければデメリットを防ぐことができます。
コーヒーと肝疾患のなりやすさに関する遺伝子

コーヒーやカフェインの消費量、カフェインによる不安の感じやすさ、肝臓がん、B型慢性肝炎などの肝疾患のかかりやすさには、遺伝子が関わっていることがわかっています。
遺伝的に肝疾患を発症しやすい人は、1日3杯のコーヒー習慣がおすすめ!
また、糖尿病のかかりやすさに関する遺伝子も判明しているので、糖尿病にかかりやすい人は無糖のブラックコーヒーがいいと思います。
コーヒーや肝疾患に関する体質がわかる遺伝子検査キット

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