「子ども能力」のDNAファクターラボで遺伝子検査の現場を突撃取材

DNAファクターのラボを突撃取材

「子どもの能力遺伝子検査キット」で知られるDNA FACTOR(ディーエヌエーファクター)の検査ラボを取材してきました!

遺伝子検査って実際どんなことをやっているの?情報管理は大丈夫?検査の信ぴょう性は?検査に時間がかかるのはなぜ?なんであんなに高いの?などなど…
今回の取材で全部明らかに!

遺伝子検査の現場を突撃取材

福岡の中心街にある遺伝子検査ラボ

福岡の中心街、天神。その駅近くにDNA FACTORの遺伝子検査ラボがあります。

警固神社の向かいにあるビルに入っているそうですが…DNA FACTORは…?

発見!ちゃんと見つかって一安心。

やってきました。ドアには「FUKUOKA LAB(ふくおか ラボ)」の文字があります。間違いありません!

DNAファクター FUKUOKA LABの様子

ドアをくぐると米田真耶人(よねだまやと)社長が直々にお出迎え。
DNA FACTORのドクターがシャイな方だったので、ラボの皆さんの顔出しはナシでいきます。

米田社長、以前フジテレビの「さんタク」で、明石家さんまさんと木村拓哉さんの遺伝子検査としてテレビ出演していましたが、まさにあのままの方でした。
知的で物腰の柔らかい好青年という印象の人物です。

ダイレクトシークエンスの全貌を公開

DNA FACTORの遺伝子検査といえば「ダイレクトシークエンス法」がウリのひとつ。公式ページの紹介によると、「時間はかかるが、正確性が高い」検査方法だそうです。

参考:DNAファクター 子どもの能力遺伝子検査キット 公式商品紹介ページ

正直、遺伝子検査って機械で簡単にできるんじゃないの…?などと思ってしまった私。
検査は全部この福岡ラボで行われているそうですが、果たしてどんな検査方法なのでしょうか?

検体のゆくえ追跡開始

専用冷蔵庫に保管されている検体

皆さんから送られてきた検体は、専用の冷蔵庫に保管されています。
保管されているのは「検査待ち」のもので、いままさに検査中の検体がたくさんあります!

実際に、送られてきた検体のゆくえを追ってみましょう!

綿棒からDNAだけを抜き出す

まずスワブ(綿棒)からDNAを取り出さなくてはいけません。
DNAの含まれている先端部分だけあればいいので、ハサミで切り離します。

試験管のようなものに綿棒の先端部分が入っています。

DNAを取り出すための試薬を入れていきます。理科の実験を思い出しますね。

ブルブルさせる機械でよく混ぜます。こんな機械もあるんですね。

ブルブルしたら、これにセットしていきます。今度はぐるぐるさせるらしいです。

これは遠心分離機で、遠心力で綿棒からDNAの含まれる部分を取り出します。
最先端の実験でもクラシカルな作業が含まれていて、重要なポイントですね。

ひとつだけセットしてあるのが分かるでしょうか?穴のある数だけ、一度にセットして回せるらしいです。

1~3分間、最大15,000rpmの遠心力で回し続けます。

遺伝子を増やす!?

次はこの機械で「増幅」します。

遺伝子検査の検体には限りがあります。綿棒の先についていたDNAだけでは量が少なく、すべての工程がやり直しの効かない一発勝負になってしまいます。

採取の仕方に問題があって検体の状態が悪く、何度も再解析する必要がある場合もあります。DNA FACTORではとくに検査結果の正確性を重視しているので、遺伝子一つ一つ丁寧にチューニングアップした条件で増幅させているのです。

他社のようにまとめてDNAチップでする場合は、条件が悪いものでもそのままにせざるを得ません。

ドクターに増幅の仕組みを教えていただきましたが、とても難しいお話だったので割愛します…
ちなみに「ポリメラーゼ連鎖反応」「PCR法」といいます。気になる方は以下の記事をご覧ください。

参考:役に立つ薬の情報~専門薬学 PCR法の原理

調べるのもめんどうくさい方は、「酵素の力で増幅させる!」と覚えておきましょう。
ちょっと詳しい方にどや顔で語ると変な顔されると思うので、ご注意ください。

ここまでが準備段階…!

これ以外にもさまざまな工程を経て、特定の遺伝子ごとに検査できるようになっています。
まだ遺伝子の型がどのタイプかという解析自体は行っていません。準備だけでもこんなに手間がかかるのです!

検査中の検体は個人を特定できないようになっている

検査中に扱う検体のラベルなどにはIDや遺伝子の名前しか書かれておらず、検査を行う技師や医師には誰の検体を扱っているのかは特定できないようになっています。

再び個人情報と結びつくのは、別のスタッフがまとめる検査結果が送られるときだけです。

ようやく遺伝子を見る

遺伝子多型の違いを見るためシグナル化されたデータを、ドクターがどのタイプなのか判定していきます。
(個人情報保護のため、実際のシグナルは掲載しません。画像はDNA FACTORの冊子より)

もし検体の状態が悪く、タイプを判断できないときは、無料で何度でもやり直してくれるそうです。(状態が悪いときは、シグナルの山が複数重なっていたり、低すぎたりします)

DNA FACTORでは予備の綿棒も用意されていますが、そちらでも読み取れない場合は再検体採取となってしまいます。
遺伝子検査に必要な検体採取をするときはしっかりと口腔内粘膜をこすりとり、採取前の1時間は飲食・喫煙を控えましょう。

遺伝子検査とは機械に通してすぐわかるようなものではなく、人の手を使って細かく丁寧に検査しているとわかります。オーダーメイドの商品のような感覚です。

シグナルの見方はひとつではない

遺伝子によっては、こちらの機械を使うこともあります。
その判断をするのも、ドクターの知識が必要です。

ピンク色をつけた検体を装置に入れていきます。
ドクターは簡単そうにやっていますが、これがとても難しいそうです。

装置を起動させるとこんな画面が表示されます。
白い部分の長さによって、遺伝子のタイプを判断します。

電圧や電流の設定、試薬の選び方など、ドクターの役割は重大です。米田社長いわく、医学と分子生物学に通じる希少な人物だそう。
検査結果や商品開発にもかかわってくる専門的な参考文献を読み解く力としても必要なのです。

最後まで自社ラボで

DNA FACTORの検査結果は冊子として送付されますが、その印刷・作成もラボで行われています。
外注がほとんどないので機密性が高く、個人情報の取り扱いに細心の注意を払っているのがうかがい知れます。

なお、今回は全体の工程を流れるように見せていただきましたが、実際の検査ではたくさんの検体を同時に扱っているため、一人分が1日で終わるようなことはありません。

DNAファクター今後の展望

子どもの能力遺伝子検査は進化し続ける

DNA FACTORの今後や新商品についてたずねてみたところ、子ども能力遺伝子検査のバージョンアップや新商品についての情報をいただきました!

「子ども能力」のバージョンアップと新商品

DNAファクター子どもの能力遺伝子検査

子どもの能力遺伝子検査では、検査結果の見せ方が大きく変わるバージョンアップが行われます!
より詳しく、元の文献に近い内容になります。検査結果が分かりやすくなり、誤解がより少なくなります。

また、新商品として新たに9つの遺伝子を検査するキットを開発中だそう。

海外進出も視野に

子どもの遺伝子検査は諸外国でもかなり進んでおり、幼稚園などの教育機関にラボが入っているほどです。
DNA FACTORには、国内だけでなく、世界中から検体が送られてくるようです。

米田社長の野望

米田社長はバイオハックなどにも関心があり、「フリーランスで活動する研究者などが気軽に活用できるコラボレーションスペースの確保などの必要性を感じている」とのことでした。

意見交換の場が増えれば、ますます遺伝子の研究も進みます。どこにも属さず、個人でやっているような「尖った」ハッカーや研究者が集えば、新しい風を吹かせるかもしれません。

また、能力遺伝子の検査をした子供たちが実際にどういう人生を歩んだのか、いつかリサーチしてみたいそうです。
世に出てまだ歴史の浅い遺伝子検査、それを受けた子どもたちが検査結果を活かせたのかどうか、わかるのはこれからです。

まとめ

DNA FACTORの自社ラボ取材を通じて、遺伝子検査とは実際どんなことをやっているのか明らかになりました。

検体を機械にセットするだけで終わりというような簡単なものではなく、人の手で丁寧に検査していると分かりました。
あれほどの手間を考えると、検査にかかる時間の長さや、キットの価格にも納得です。

個人情報に関する部分を除いて、気になることは何でも答えていただき、検査内容についても包み隠さず教えてくださった米田社長、ご協力いただいたラボの皆さまに感謝いたします。

DNAファクター 子どもの「能力遺伝子検査」

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