主に秋冬の肌トラブルである乾燥肌（ドライスキン）。しかし夏場でもエアコンや日光による紫外線で乾燥肌になることがあり、季節に関係なく悩んでいるという方も少なくないでしょう。

そう聞くと、乾燥肌は生活環境による外からの原因のように感じられるかもしれません。しかし実は、遺伝子によって乾燥肌になりやすい体質である可能性もあります。

乾燥肌と遺伝子の関係

乾燥肌は、皮脂分泌量の低下や、角質細胞間脂質、NMF（天然保湿因子）などの減少により、皮膚表面を覆う角質層の水分含有量が低下している状態です。
これらの要因のうち、NMF（天然保湿因子）を作り出す量には、ある遺伝子が関係しています。

NMF（天然保湿因子）の役割

皮膚の水分維持にかかわる。皮膚の柔軟性を維持し、損傷から保護する。角質層のバリア機能を最適化する。

乾燥肌に関係するFLG遺伝子

FLG（フィラグリン）遺伝子はNMFを作り出す機能に関係しています。乾燥肌の他に、FLG遺伝子の機能欠損変異がアトピー性皮膚炎を起こしやすくなるという、肌の機能に密接なかかわりをもつ遺伝子です。

このFLGのタイプによっては、NMFを十分に作れない体質であることもあります。NMF（天然保湿因子）が足りないということは、乾燥肌や敏感肌の要因になります。
スキンケアの効果が無い、どうしても乾燥肌になってしまうという人は、遺伝子レベルで原因があるかもしれません。

遺伝子の型によっては、乾燥肌の他にも肌トラブルの要因が見つかることもあります。乾燥肌ばかり気にしていると、他の重大な肌トラブル要因を見逃しているかもしれません。自分がどういった体質なのかを知っておけば、適切なスキンケアで美肌を維持できるでしょう！

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