
ヒアリの遺伝子解析が始まる
ヒアリの遺伝子解析が国立環境研究所で始まったことがニュースになっていましたね。ヒアリの生態を遺伝子レベルで解き明かすことにより、繁殖阻止を試みる研究を行っているようです。
ついに国家レベルでの研究案件となってきたヒアリの存在感は、日に日に強くなっていますね。今日はそんなヒアリがどのような姿をしているのか、そして実際にヒアリに出会ってしまったらどのように対処すればよいのかをまとめてみました。
- ヒアリとは
- 強力な毒を持つと言われる、南米原産外来種のアリのこと。2017年5月に神戸港で200匹発見された後で、全国で緊急検査を実施。現在までに全国各地でヒアリが群生している状態で発見されています。
いつどこに現れるかわからない
しかし、大きなコンテナと一緒に小さなヒアリがやってくるとは考えたこともありませんでした。今コンテナが運ばれてくる港のある都市ではもう例外なく、次々と群生していることが確認されるヒアリ。
港で見つかる分ならまだしも、コンテナの荷物に紛れて外に出てしまっていることは大いにあり得ます。実際、ヒアリつきの荷物が運ばれた事務所の従業員が腕を刺されるという事故も起きていて、もうどこでヒアリに出くわしてもおかしくない状況になりました。
ただ、ニュースでもよく報じられるようになったヒアリですが、実際にはどのような特徴があるのか気になりますね。
ヒアリを見分ける方法
環境省が発表した情報を始めとして、ヒアリにどのような特徴があるかが分かるサイトが増えてきました。まとめると、ヒアリには次のような特徴があります。
- 赤っぽくツヤツヤしている
- おしりが暗めの色
- おしりと胴体の間に2つのコブがある
- 体調は2.5mm~6mm(普通のアリと同じサイズ)
ただし、ヒアリは普通のアリと同じくらい小さいので、これらの特徴を一目で見分けることは困難です。
もしヒアリを見つけたらどうすればいい?
さて、そんなヒアリと実際に出会ってしまう場面もあるかもしれませんね。もし、ヒアリと思われる怪しいアリを見つけた時の対処法と注意点をまとめてみました。
安全を確保してから観察する!
ヒアリもアリですので、まず1匹だけで活動していることはあり得ません。もしヒアリを見つけても無理に退治しようとしないことが重要です。これは退治しようとして不意に刺されてしまうことや複数のグループに分散して逃げてしまうことを防ぐ意味があります。
刺されないように安全を確保してヒアリの動きを観察、その後で環境省の地方環境事務所や各都道府県の地方自治体に連絡を取ることが必要です。
日本の在来種は退治したらダメ!
ヒアリの恐怖におびえるあまり、アリ用の殺虫剤をまいていませんか?実はその対策は間違っています。ヒアリを倒したとしても、元から日本にいる在来種のアリを過度に退治してはいけません。
在来種のアリは縄張りを守ろうとする意識が強く、外敵をやっつけようと抵抗します。これがヒアリの定着を防ぐうえで一役買っているというわけです。在来種のアリを殺虫剤などで排除してしまうと、その予防策が失われてしまいます。
ヒアリから身を守るためには、まずヒアリが日本に定着しないよう行動することが重要なのです。