
人間が腕を曲げたり、足を延ばしたりするのに必要な筋肉。このような体を動かす場合の筋肉は、医学的に「骨格筋」と分類されているそうです。
骨格筋自体は「筋線維」と呼ばれる細胞の束で構成されていて、この筋線維が人間の筋肉の動かしやすさなどを決めています。
その筋線維は3種類あります。これらの筋線維はACTN3と呼ばれるスポーツ遺伝子によって、筋肉中にどの筋線維が多いか判断可能です。
筋線維バランスで分かる運動能力
3種類ある筋線維が束になったとき、人間を動かすための筋肉が出来上がります。その筋線維バランスはACTN3遺伝子の遺伝子型によって得意な運動方法(筋肉の動かし方)があります。それぞれの筋線維が多い場合の特徴について説明します。
速筋型(白筋型) RR型
速筋型(白筋型)は筋線維の1つで、遺伝子型のタイプはRR型と分類されます。この筋線維の特徴は次の通りです。
- 瞬発力とパワーを兼ね備えている
- 持久力を持たない
この筋線維バランスタイプでは持続的な収縮が可能であるため、長く運動するための持久力に優れています。
速筋型(白筋型)を活かせるスポーツや運動
速筋型(白筋型)の筋肉を持っていると、瞬発力や反射を要求される種目や運動に向いています。また、意外かもしれませんがボディビルダーは白筋を鍛えることで自身の筋肉を大きくしています。
- 短距離のスプリント系種目やその他瞬発力が必要な種目
- ボディビルダーなど筋肉を大きくする
遅筋型(赤筋型) XX型
遅筋型(赤筋型)は筋線維の1つで、遺伝子型のタイプはXX型と分類されます。この筋線維の特徴は次の通りです。
- 持続的な収縮が可能
- 持久力が高い
この筋線維バランスタイプでは持続的な収縮が可能であるため、長く運動するための持久力に優れています。
遅筋型(赤筋型)を活かせるスポーツや運動
遅筋型(赤筋型)の筋肉を持っていると、瞬発力や反射を要求される種目や運動に向いています。また、意外かもしれませんがボディビルダーは白筋を鍛えることで自身の筋肉を大きくしています。
- マラソンなどの長距離種目
- エアロビクス、登山など
中間筋型 RX型
中間筋型は筋線維の1つで、遺伝子型のタイプはRX型と分類されます。この筋線維の特徴は次の通りです。
- 瞬発力がある
- 持久力を持つ
この筋線維バランスタイプでは、速筋型(白筋型)と遅筋型(赤筋型)の両方の特徴を持っているので、瞬発力があるとともに持久力をも合わせ持っています。
中間筋型を活かせるスポーツや運動
中間筋型の筋肉であれば瞬発力にも持久力にも優れているので、その両方の特徴を生かした運動に向いています。
- 陸上の中距離種目
- ボクシング、ラグビー、テニスなど
スポーツ遺伝子などの能力を検査できるキット

DNA EXERCISE エクササイズ遺伝子検査キット
スポーツ遺伝子として知られる3種類の遺伝子を検査し、自身に適した効果的な運動のアドバイスが受けられます。
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【ジュニア用】DNA EXERCISE Jr. 遺伝子検査キット
3種類のスポーツ遺伝子を検査し、子どもの持つ持久力・バランス・瞬発力について知ることができます。
¥7,560

GeneLife Genesis 2.0 Plus(ジーンライフ ジェネシス プラス)
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