シェットランド・シープドッグ(シェルティ)の遺伝病と症状・予防方法

シェットランド・シープドッグ

「シェルティ」の愛称で知られるシェットランド・シープドッグ。コリーにも似たふさふさの長毛が特徴的です。

名前の通り、コリーなどと同じく牧羊犬(シープドッグ)を祖先に持っています。

小柄な体格で人気のシェルティですが、関節炎や外耳炎などにかかりやすく、コリー・アイやフォンビルブランド病といった遺伝病を発症する可能性もあります。

シェットランド・シープドッグの特徴や、かかりやすい病気をご紹介します。

シェットランド・シープドッグとは

小型のシェルティ、大型のコリー

長い体毛、細長くスマートな顔立ち。シェットランド・シープドッグ(シェルティ)とラフ・コリーはとてもよく似た特徴を持っています。

しかし体高が20cmほど違うので、並ぶとまるで親子のような体格差があります。
ラフ・コリーの体高は約60cmですが、シェルティの体高は約33~44cmしかなく、体重約6~10kgと小型犬に分類されます。

昭和30年頃に持ち込まれたシェルティ。外国に比べると狭い住宅事情の日本では、コリーを飼いたくても飼育スペースが無いという理由も相まって、人気の犬種になりました。

シェルティの歴史

シェルティの起源は、スコットランド北部沖のシェトランド諸島(Shetland)にあります。
シェトランド諸島は寒冷な気候で、夏場でも平均気温は10度弱しかありません。高緯度に位置するため、冬場はオーロラを見ることもできます。

シェルティは「トゥーニードッグ」と呼ばれていた牧畜犬にさまざまな犬種をかけ合わせて誕生しました。

「トゥーニードッグ」は愛玩用ではなく働く犬であったため、シェルティとは大きく異なる外見をしていました。スピッツ、スパニエルなどが祖先と言われています。

19世紀のイギリスにおいてはより外見が重視されるようになり、ボーダーコリーやポメラニアンなどと交配が行われ、現在のような姿になりました。

外敵から守る番犬

コリーと同様、牧羊犬として飼われていたシェルティ。寒冷なシェトランドでは牧草地が狭く、家畜も小さかったため、それに順応するようにシェルティも小型化していったと考えられています。

家畜を移動させるために飼われていたコリーに対し、シェルティは家畜が牧草地を離れて畑に近づくのを防いだり、外敵から守るための番犬でした。

服従心が強く体力もあるシェルティですが、警戒心も強いのは番犬時代の名残かもしれません。

シェットランド・シープドッグのかかる遺伝病

フォンウィルブランド病(VWD)

フォンウィルブランド病(von Willebrand disease/VWD)は、止血のために必要な「フォンウィルブランド因子」の低下・欠損などの異常による止血異常症です。

ケガをすると過度に出血し、鼻血や口腔内出血、血尿といった異常出血を起こします。

関節出血の反復により、間接障害を起こすこともあります。

予防・治療

フォンウィルブランド病は、異常のある遺伝子を親から受け継ぐことで発症する可能性がある遺伝性疾患(遺伝病)です。

関連遺伝子をもつことで必ず発症するわけではありませんが、基本的に予防方法はありません。

遺伝病は遺伝子に要因があるため完治は困難ですが、フォンウィルブランド病は止血に関する有効な薬剤があります。

ただしフォンウィルブランド病にはいくつか型があるため、適切な治療には病型の診断が必要です。

かかりやすい犬種

  • ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
  • バーニーズ・マウンテンドッグ
  • ドーベルマン・ピンシャー
  • プードル
  • スコティッシュ・テリア

シェルティ以外にも、上記のようなフォンウィルブランド病を発症しやすい犬種があります。

イベルメクチン感受性とコリー・アイ

シェルティは、コリーと同様に「イベルメクチン感受性」や「コリー・アイ」といった遺伝性疾患があります。

寄生虫予防薬「イベルメクチン」でショック症状を起こすことがあり、「コリー・アイ(コリー眼異常)」という視力低下・失明に至る遺伝病を発症する可能性があります。

参考:目の病気「コリーアイ」に要注意!コリーの遺伝病と症状・予防方法

まとめ

  • コリーと同様の牧羊犬
  • コリーとは親子のような体格差がある
  • 番犬のルーツをもち、警戒心が強い
  • フォンウィルブランド病、コリー・アイといった遺伝病にかかる
  • 寄生虫予防の薬「イベルメクチン」で副作用を起こす可能性がある
  • 遺伝病は予防・治療とも困難
  • 遺伝病をもつ犬を繁殖させない

遺伝病は、本人が発症しなくとも子供に受け継がれ発症する危険性があります。

遺伝病を予防するには繁殖させないようにするほかありません。
関連遺伝子をもつかどうかは遺伝子検査で簡単にわかるので、繁殖を考えている方は検査してみることをおすすめします。

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