寿命は自分で変えられる!?長寿とテロメアの長さにかかわる6つの遺伝子

老人の手

世界的にも長寿の国と知られる日本。2016年の平均寿命は女性87.14歳、男性は80.98歳という記録もあります。

寿命の長さには、テロメアの長さと遺伝子がかかわっていることがわかっています。
長寿の要因とテロメアの役割、遺伝子との関係についてご紹介します。

寿命の長さには遺伝子が関係している

寿命の長さにかかわるテロメア

人間の体は37兆個の細胞でできています。細胞は活きている限り分裂し、新しいものに入れ替わり続けています。

わかりやすいのは皮膚の細胞です。細胞分裂によって新しい皮膚が常に作り出されており、古い皮膚は垢(あか)として落ち、1、2か月で新しい表皮に入れ替わっています。

細胞分裂に深くかかわっているのが、細胞の染色体の端にあるテロメアです。テロメアには染色体の損傷を防ぎ、保護する役割があります。

テロメアは命の回数券

細胞が分裂すると、細胞自体は同じものがコピーされます。しかし、テロメアはコピーされず、短くなっていきます。
つまり、細胞分裂できる回数はテロメアの長さで決まっているとも言え、「命の回数券」「細胞分裂の回数券」と呼ばれています。

ヒトが産まれたときのテロメアは1万5千塩基ほどの長さと言われています。35歳でおよそ半分に減少し、6千を下回ると染色体が不安定になり、2千になると細胞がこれ以上分裂できなくなる「細胞老化」という状態になります。

テロメアの長さには個人差があり、遺伝子の型が関係していると分かっています。テロメアが長いタイプの遺伝子をもつ人は、長寿である可能性が高いということです。

テロメアが短くならない現象

ヒトの体において、生殖細胞のテロメアは短くならない性質があります。生殖細胞にはテロメラーゼという酵素があり、テロメアDNAを維持する働きがあるからです。

テロメラーゼは細胞のがん化にも関わっています。
正常な細胞では、テロメアが短くなるとがん抑制遺伝子が働き、細胞分裂が止まります。しかしほとんどのがん細胞ではテロメラーゼが活性化されていて、無限に分裂、増殖するのです。

テロメラーゼを狙った抗がん剤の開発や、細胞にテロメラーゼ活性を与え、老化を防ぐ研究なども進められています。

テロメアの減り具合は人それぞれ

50歳前後の男女10人を集め、採血して白血球のテロメアを調べるという実験が行われました。テロメアの長い人では35歳相当で、短い人は83歳相当という結果が出ました。
つまりこれは、人によってもともとのテロメアの長さや、減り具合に差があるということです。

テロメアの減少に個人差がある理由

テロメアは、1回の細胞分裂で約50~200塩基分短くなります。さらに細胞分裂の頻度などが加わると、個人差が大きくなります。

アメリカの研究によると、テロメアの減り方には心理的なストレスが関わっていることがわかりました。
年齢や健康状態に関係なく、悲観的な人はテロメアが短い傾向があるということも分かっています。

たばこや多量の飲酒もテロメアの減少に関係しています。たばこはのどや肺の細胞にストレスを与え、テロメアを短くする原因になります。

テロメアが短くなるとがんになる!?

テロメアが短くなってくると、染色体が不安定になってきます。遺伝子の変異が起こりやすい状態で、細胞のがん化も発生しやすくなってしまいます。

テロメアを長持ちさせる方法

人が生きている(細胞分裂している)限り、テロメアの減少を止めることはできません。しかし、その減少を抑えることは可能です。

ジョギングなどの適度な運動や、和食のようなバランスの良い食事、7時間以上の睡眠などが有効と言われています。
また、人との繋がりも大事な要素です。ストレスの無い良好な交友関係が、テロメアを長持ちさせ、長生きに繋がります。

また、ヨガの瞑想(めいそう)などリラックスできる時間をとるのも効果的とされています。
ストレスが寿命を短くする要因になり、リラックスできると寿命が長くなるのです。

長寿とテロメアの長さにかかわる遺伝子

長寿とテロメアの長さには、遺伝子がかかわっていることがわかっています。遺伝子の型によって、生まれつき長生きしやすい傾向がある人がいます。

長寿にかかわる遺伝子

FOXO3
フォークヘッド型転写因子を産生する遺伝子の一種。アポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)に関与すると考えられている。
PON1
アリルエステラーゼを産生する遺伝子。かつて使用されていた有害な殺虫剤パラチオンの毒性に関与していることが知られている。
ND2
ミトコンドリアのNADH脱水酵素の一種を産生する遺伝子。

テロメアの長さにかかわる遺伝子

TERC
GH030206とGH030296という2つの多型部位に存在。染色体の末端を伸縮させる役割を果たす。
OBFC1
DNA複製にかかわるタンパク質の一種を産生する遺伝子で、DNA複製の開始に関与することが知られている。また、染色体の末端を保護する機能も持つ。
CTC1
染色体の末端を保護するタンパク質を産生する遺伝子。

テロメアの長さと長寿の傾向がわかる遺伝子検査キット

ジーンライフジェネシス2.0のテロメアの長さ検査結果
ジーンライフジェネシス2.0のテロメアの長さ検査結果

長寿とテロメアの長さにかかわる遺伝子は、GeneLife Genesis2.0(ジーンライフ ジェネシス)で検査できます。

寿命の長さは遺伝子だけで決まるものではありませんが、テロメアが短いと判定された人は、とくに生活習慣を見直したほうが良いかもしれません。

GeneLife Genesis2.0(ジーンライフ ジェネシス)

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