抗寄生虫薬でKPNB1遺伝子を抑制、上皮性卵巣がん治療の可能性

さまざまな薬

大阪大学大学院医学系研究科とテキサス大学のナンシー・ジェンキンス教授らの研究グループにより、上皮性卵巣がんの新治療法につながる可能性のある遺伝子抑制法が発見されました。

上皮性卵巣がん
卵巣の表面を覆っている組織に悪性(がん)細胞が発生する病気。卵巣がんの9割を占め、遺伝する可能性がある。子宮全摘出や放射線治療などの治療法がある。

KPNB1遺伝子を抑制しがん細胞死滅

細胞の核内にタンパク質を運ぶ「核輸送因子」である遺伝子KPNB1の働きを抑制すると、がん細胞が細胞死などを起こすことが判明しました。KPNB1遺伝子の抑制には、抗寄生虫薬「イベルメクチン」が有効で、腫瘍の縮小効果を高める可能性があることもわかりました。

イベルメクチン
駆虫活性・殺虫活性を有するアベルメクチン(エバーメクチン)から開発された抗寄生虫薬。アベルメクチンはウィリアム・キャンベル氏と大村智氏により発見され、両名には2015年のノーベル医学・生理学賞が送られた。

パクリタキセルと併用で効果増強

KPNB1の抑制とがん治療薬「パクリタキセル」を併用することで、治療効果が増強されることも判明しました。
今回の実験はマウスにヒトの上皮性卵巣がん細胞を投与し、体内にできたがん細胞を抑制・破壊するという形で行われました。臨床で使うには、詳細なメカニズムや副作用の有無など、解明しなければならない余地が残されています。

パクリタキセル
卵巣がん、非小細胞肺がん、乳がん、胃がん、子宮体がんなどの標準的な治療薬。副作用として発熱、骨髄抑制、関節や筋肉の痛み、軽い吐き気や嘔吐、頭髪以外の全身脱毛などが生じる。深刻なアレルギー症状を起こす場合もある。

治療標的として注目されるとことも多い遺伝子。遺伝子の役割と病気との関連性を解明することで、今まで治せないと言われてきた病気が治療できるようになるのです。

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※遺伝子検査キットでは、がんの発症リスクを平均と比べて算出します。がんを発症しているかどうかの検査ではありません。

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