海外の遺伝子検査ってどうなの?23andMeと日本のキットの違い

海外のキットと日本のキットの違いは?

遺伝子検査キットはもともと海外で作られたのが始まりです。
法律も文化も違う海外では、遺伝子検査キットはどのように違うのでしょうか?

海外のキットはどのようなものか、日本で購入できるのか、日本のサービスとの違いなどをご紹介します。

海外の遺伝子検査キットと日本との違い

世界で最も有名な23andMe

23andMe

いま世界で最も有名な遺伝子検査キットといえば「23andMe(トゥエンティスリー・アンドミー)」の名前が挙がるでしょう。DNA testing kit(遺伝子検査キット)といえば必ず名前が出てくるブランドです。

本記事では海外の遺伝子検査キットとして23andMeを例にあげ、日本の遺伝子検査サービスと比較していきます。

海外のキットで調べられること

  • 祖先のルーツ
  • さまざまな病気のかかりやすさ
  • 目や髪の色といった遺伝的体質

海外の遺伝子検査キット23andMeでは、祖先のルーツや病気のかかりやすさ、目や髪の色といった体質などを調べることができます。検査項目としては日本の遺伝子検査キットとそこまで変わりません。

ただ、祖先のルーツについてはかなり進んでいて、母親のハプログループ(ミトコンドリア・ハプログループ)、父親のハプログループ(Y染色体ハプログループ)はもちろん、ネアンデルタール人の祖先(DNAをどのくらい持っているか)もわかります。

23andMe 祖先の検査結果画面
23andMe 祖先の検査結果画面

日本のキットのようにハプログループだけでなく、どの地域の遺伝子を何%もっているかというかなり詳しい内容になっています。

さまざまな人種が入り乱れ、民族間の差別なども珍しくない海外では、自身のルーツに対する関心の高さにつながるのでしょう。

日本には無いSNSサービス

中でも驚きは「DNAファミリー」で、遺伝子で繋がりのある「遠い親戚」とやりとりができるSNSサービスです。
60年来付き合っていた友人が、産まれてすぐ養子に出された兄弟と判明した仰天エピソードも!

遺伝性疾患の検査ができる

日本での遺伝子検査キットは「医療ではない」という立ち位置にあり、病気が遺伝しているかどうかという「診断」はできません。これは日本独自の規制によるもので、あくまで「発症しやすい遺伝子をもっているかどうか」という検査にとどまっています。

しかし23andMeでは、パーキンソン病や後発性アルツハイマー病、セリアック病など、限られたいくつかの病気に限り、医師の処方なく遺伝性疾患の検査結果を消費者に渡してもよいとされています。
アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)がその規制をかけており、23andMeはその認可を受けたということです。

海外は規制が厳しい

アメリカでは、臨床検査改善修正法案(Clinical Laboratory Improvement Amendments、CLIA)の許可・認可が無ければ、遺伝子検査ができず、キットを販売できません。

それに対して日本の場合、キットの販売自体に認可は必要ありません。個人遺伝情報取扱協議会(CPIGI)が定めた基準の認定を受けているキットかどうか、という程度にとどまっています。
法的な力があるものではありませんが、第三者機関の認定を受けた商品であるということに間違いありません。

海外での評判

許可が無ければ販売できないほど厳しい規制のある海外のキットでも、検査の信ぴょう性に対する意見は割れているようです。
SNSでも「面白かった、やってよかった」「検査結果はけっこう合ってると思う」といった意見がある一方、「双子なのに自分の祖先はヨーロッパ、妹がアフリカなのはなぜ?」「自分に合ってない結果だった」など、検査に対する賛否はだいたい半々に分かれています。

日本でも「占い程度」と言われることもあり、体質と遺伝子の関係性に疑問を持っている人は少なくありません。
遺伝子とは持っていても必ず表に出てくるものではない、という側面が、信ぴょう性に影響してしまっているように感じます。

海外と日本のキット比較

海外の遺伝子検査キット23andMeと日本のジーンライフ ジェネシス2.0を比較してみました。

23andMeジェネシス2.0
23andMeジェネシス2.0
価格$199(約¥22,000)¥29,800
検査項目数86360
検査完了までの日数6~8週間約4週間
ミトコンドリア(母系)ハプログループ
Y染色体(父系)ハプログループ
ネアンデルタール人祖先×
DNAファミリー(SNSサービス)×
遺伝子疾患のリスク×
キャリア(保因者)ステータス
体質(生活習慣)
体質(身体的特徴)

23andMeはジェネシスに比べると項目数が少なく、検査にかかる日数が多いものの、「ネアンデルタール人祖先」や「DNAファミリー」といった独自の項目・サービスがあります。

対して日本のジェネシス2.0は、検査項目数が圧倒的に多いのが特徴的です。
遺伝的にかかりやすい病気の種類や、体質についての項目数の多さが360という数字を作り出しています。

海外のキットはとくに祖先・ルーツに関する検査に力をいれており、日本のキットは病気や体質に力を入れている印象です。

海外のキットはどこで買える?

スーパーやコンビニで遺伝子検査キットが買える!?

陳列棚に並ぶ遺伝子検査キット
湿布などと一緒に並ぶ遺伝子検査キット

日本でも地下鉄の広告やTVCMなどで、ようやく認知されるようになってきた遺伝子検査。

ですが日本人の多くは遺伝子検査と聞いてもどんな検査をするものなのかピンとこないと思います。
がん治療のための遺伝子検査や、親子関係を調べたり、浮気・不倫の証拠を探る「DNA鑑定」のイメージが強いのではないでしょうか。(検査キットではそういった検査はできません)

しかし海外では、なんとスーパーやコンビニで遺伝子検査キットが売っているのです。それだけ海外で遺伝子検査が浸透しているということでもあり、状況がまったく違うと感じられます。

日本から海外のキットは買える?

日本からも購入でき検査も可能ですが、言語はすべて英語で日本語には対応していません。

また、直接日本へ発送してもらうことはできないため、一度海外の住所へ送ってもらう必要があります。海外の友人・知人に代理で購入してもらう方もいるようです。

23andMeは唾液を採取して検査機関に送り、数週間後にウェブ上で検査結果が見れるようになります。(郵送と検査期間で実際は1~2か月以上かかる)

また、人種によってデータのばらつきがあるようで、アジア人には結果が出ない項目もあります。これは23andMeがもつデータ量の問題で、今のところ購入者(検査の対象者)は欧米人が中心だからです。

まとめ

  • 海外のキットは祖先・ルーツの検査が中心
  • DNAファミリーのような独自のSNSサービスがある
  • 日本には無い遺伝性疾患の検査ができる
  • 日本からも購入できるが、直接送ってもらうことはできない
  • 検査項目数(病気や体質の種類)自体は日本のキットが圧倒的に多い

海外では日常的に遺伝子検査が浸透しており、多彩な人種が入り乱れる日常・人種間のさまざまな問題といった背景から、とくに祖先のルーツに関する遺伝子検査が発展しています。

日本語には対応しておらず、日本人では100%の検査結果を受け取れないという難点もあります。日本から購入するには、海外の住所を使うといったワンクッションが必要なのも難点です。
このあたりの問題は時間が解決するでしょう。しかし何年後になるか分かりません。

日本で遺伝子検査をやってみたいのであれば、日本のキットを使うのが無難です。
検査機関も日本人のデータを中心に集めているので、海外のキットと違い検査結果が見れない項目などはありません。

検査項目数が多く、一度の検査でいろいろな病気のリスクや体質がわかり、さまざまなことに活かせるのも、日本のキットの強みです。

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