遺伝子検査ってなに?

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遺伝子(gene)とは、わたしたちの体を作るための情報です。そこには骨や筋肉、臓器の正しい形や位置などが含まれており、よく「体の設計図」や「レシピ」と表現されます。
とくにタンパク質についての情報部分を遺伝子といい、全体の1.5%程度にとどまります。生物に必要な遺伝情報のすべて(全遺伝情報)は「ゲノム」といいます。

遺伝子と間違われやすいのがDNA(deoxyribonuclec acid/デオキシリボ核酸)で、こちらは「遺伝情報を記録しているもの」のことです。DNAというと、二重らせんの図が連想されると思います。らせんを構成する塩基(えんき)1組を塩基対(えんきつい)と言います。

ヒトのDNA配列(塩基対)は全部で30億ありますが、そのうち個人差が現れやすい配列は数百万個あります。それをDNA型鑑定や検査によって解析することで、外見や体質、病気のかかりやすさや運動能力など、潜在的な個人差を見つけることができます。

発症しやすい病気や体質などの遺伝的傾向を知ることで、生活習慣の改善や美容などに活かすことも可能です。

遺伝子検査は身近なもの

遺伝子検査と聞くと、大きな研究機関や政府が関わるものというイメージになるかもしれません。しかし技術の進歩によって費用がとても安くなり、一般の方でも手軽に利用できるようになりました。

遺伝子検査キットの価格は数千円~数万円程度です。キットで唾液を採取し検査機関に送れば、あとは結果が届くのを待つだけです。(検査の流れは一例)

検査キットにはたくさんの種類があり、解析できる項目に違いがあるので、実際に利用する際にはその違いを理解しておくことも大切です。

遺伝子検査について