
主人公の世代交代が特徴的な人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」(作:荒木飛呂彦)。 奇妙な擬音、独特なセリフ、強大な敵に知恵と勇気で戦うキャラクターたちが魅力的な作品です。
主人公など主要キャラクターたちの血液型設定が公表されていますが、脇役の血液型はほとんど不明。 とくに気になるのは、主役である「ジョースター家」にかかわった人たちの血液型です。
実は血液型の遺伝子なら、本人の血液型がわからなくとも推測が可能! ジョースター家の血統を、「血液型遺伝」の観点から分析していきます!
もくじ
ジョースターの血統を決める遺伝子
エリナの血液型が鍵
歴代主人公の祖先、ジョナサンとエリナ
第1部の主人公、ジョナサン・ジョースターの血液型はA型と設定されています。
英国貴族の子息として育てられたジョナサンは、宿敵となるディオと出会い、青春を通じて成長していきます。
紳士として教育されるも、貧民街出身にも関わらず優秀な作法をもつディオと比較され、辛い少年時代を過ごしたジョナサン。
そんな彼が少年時代に出会い、立派な紳士として成長し再会、のちに結婚することになるのがエリナ・ペンドルトンです。
この二人がいなければ、歴代ジョジョの主人公は存在しません。ジョースター家を血液型で考える要となります。
血液型不明のエリナ
主要キャラクターの血液型が公開されることの多い「ジョジョ」ですが、エリナの血液型は不明。
しかも歴代主人公たちの祖先である重要なポジションです。彼女の血液型は、ジョースター家の血統を語るうえでは欠かせません。
しかし血液型を遺伝子で考えれば、他のキャラクターから推測することが可能です。
リサリサの血液型はAO型しかない
エリナの血液型の謎を解くには、彼女の親族の血液型を知る必要があります。しかし作中に両親や兄弟・姉妹が登場しないため、子孫の血液型から探るしかありません。
少し時代を下り、エリナ(とジョナサン)の子供たちの血液型を見ていきましょう。
息子の血液型も不明
単身アメリカに渡り、男児を出産したエリナ。この子どもはジョージ・ジョースターⅡ世と名付けられ、第2部の主人公である「ジョセフ・ジョースター」の父親となります。
ジョージⅡ世はほとんど作中で登場せず、血液型も不明。エリナともども不明なので、他の血縁者から推測するしかありません。
A型の母親、B型の息子

ジョージⅡ世の配偶者であり、ジョセフの母親でもあるリサリサ(本名 エリザベス・ジョースター)はA型です。
これに対し、リサリサの息子であるジョセフの血液型はB型。 A型からB型の子どもが生まれる場合、二人の血液型を決める「遺伝子型」パターンはひとつしかありません。
つまりリサリサはAO型、ジョセフはBO型です。
もし母親からA型遺伝子を受け継ぐと、子供はAO型、AA型、AB型しか産まれません。 ジョセフの血液型設定と矛盾してしまうので、ジョセフがリサリサから受け継いだ遺伝子はO型で確定です。(O遺伝子は潜性のため、表面的な血液型には影響しない)
O遺伝子をもつA型はAO型しかないため、リサリサの遺伝子型血液型はAO型で確定です。
ジョージⅡ世の血液型はB型かAB型
リサリサからO遺伝子を受け継いでいるので、ジョセフがB型になるにはB遺伝子が必要です。 そこでジョージⅡ世の出番。
ジョセフは、父親であるジョージⅡ世からB遺伝子を受け継いでいます。B遺伝子を持つ血液型は、BB型、BO型、AB型しかありません。
ジョージⅡ世の母親エリナの血液型は不明なので、父ジョナサンの血液型から推測してみましょう。
ジョナサンはA型なので、遺伝子型はAA型かAO型です。AかO遺伝子を受け継ぐので、ジョージⅡ世の血液型候補からBB型が外れます。
ジョージⅡ世の血液型は、同じB型・AB型の中でもBO型かAB型に絞られました。
エリナの血液型は…?
夫ジョナサンの血液型がAA型かAO型、息子のジョージⅡ世がBO型かAB型に絞られました。 最も近い親族の血液型がわかったので、エリナの血液型をパターン分けしてみましょう。
ジョージⅡ世(息子) | ジョナサン(夫) | エリナ |
---|---|---|
BO | AO | BB |
BO | ||
AB | ||
AB | AA | BB |
BO | ||
AB | ||
AO | BB | |
BO | ||
AB |
上記のように、エリナの遺伝子型はBB型、BO型、AB型となりました。つまり血液型はジョージⅡ世と同じくB型かAB型です。
作中ではエリナの血縁者は他に登場していないので、これ以上追跡することはできませんが、遺伝子型を使えばここまで推測することが可能です。
空条家の血液型
承太郎と両親の血液型
第3部の主人公にして「ジョジョ」史上最も有名なキャラクターといえる空条承太郎(くうじょうじょうたろう)。血液型はB型です。
母親であるホリィ・ジョースター(空条ホリィ)は、承太郎が戦いに身を投じるきっかけとなった重要人物であるものの、血液型の設定が公開されていません。
父親である空条貞夫(くうじょうさだお)はジャズミュージシャンであるという肩書以外はほとんど謎の人物です。
承太郎がB型という以外、家族の血液型は不明。承太郎の両親の血液型についても推測してみましょう。
家族全員B型!?
ホリィの父親は第2部の主人公ジョセフ、母親はスージーQです。
スージーQもジョセフと同じく第2部の登場人物ですが、血液型は不明。ホリィの血液型を知るには、近親者であるジョセフと承太郎の血液型から推測するしかありません。
まず血液型の確定している、父ジョセフと息子承太郎から考えてみましょう。 父はBO型、息子はB型(BB型かBO型)なので、ホリィがAA型である可能性は消えます。(夫である貞夫も同じ)
ジョセフ(父) | ホリィ | 貞夫(夫) | 承太郎(息子) |
---|---|---|---|
BO | AO | BB | BO |
BO | |||
AB | |||
BB | AO | ||
BO | |||
OO | |||
BO | AO | ||
BB | |||
BO | |||
OO | |||
AB | |||
OO | BB | ||
BO | |||
AB | |||
AB | AO | ||
BO | |||
OO | |||
BB | BB | BB | |
BO | |||
AB | |||
BO | BB | ||
BO | |||
AB | |||
AB | BB | ||
BO | |||
AB |
上記のとおり、ホリィも貞夫も、A型、B型、O型、AB型すべてありうるということになってしまいました。
確率で推測
確率論で考えれば、ホリィも貞夫もO型であるパターンは3つだけなので、可能性はかなり低いとわかります。 B型(BB型、BO型)になるパターンは14個もあるので、確率だけでいえばホリィはB型が濃厚です。
ひょっとすると空条一家は、全員B型なのかもしれません!
スージーQはA型かB型かも
ホリィの母であり、ジョセフの妻、承太郎の祖母にあたるスージーQ。 脇役の中でも独特な言動で存在感のある彼女の血液型も、近親者であるジョセフとホリィから推測してみます。
ジョセフ(夫) | スージーQ | ホリィ(娘) |
---|---|---|
BO | AA | AO |
AO | ||
AB | ||
BB | BB | |
BO | ||
AB | ||
AO | BO | |
BB | ||
BO | ||
OO | ||
AB | ||
AO | OO | |
BO | ||
OO | ||
AA | AB | |
AO | ||
AB |
スージーQの血液型は、A型が6パターン、B型が5パターン、O型が2パターン、AB型が4パターンとなりました。
O型が最も可能性が低く、A型、B型が比較的高めです。 性格的にはO型っぽいという声もありますが、意外とA型なのかも??
※血液型と性格の関係には賛否両論あります。
複雑なジョルノ一家
ディオの血液型は?
第5部の主人公、ジョルノ・ジョバァーナ(本名 汐華初流乃/しおばなはるの)は、ジョースター家の宿敵ディオの息子です。
ジョルノの血液型はAB型と公表されていますが、父親のディオがかなりややこしい。
ディオは吸血鬼で不死身ですが、首から下は消滅しています。もともと血液型も公表されておらず、体はジョナサンから奪ったものという複雑な設定。
実はここで、医学的に致命的な状況が発生します。
ディオの血液型はジョナサンと同じ?
輸血でも問題になるのですが、型の違う血液が混ざると固まってしまいます。
ここで考えられるのは、
- ジョナサンとディオは偶然同じA型だった
- ディオはジョナサンの肉体に合わせて血液型を変えた
第1部で描かれていたとおり、ディオは自分の肉体を自在にコントロールできます。
おそらく、ジョナサンの血液と自分の血液が混じって固まってしまっても、血液を最適化することで乗り切ってしまうでしょう。
頭部の遺伝子と首から下の遺伝子まで考え始めると話がまとまらなくなってしまうので、ディオの血液型はジョナサンと同じA型(あるいはA型に変化した)と仮定します。
ジョルノの母親の血液型
ジョルノの母親は日本人女性です。しかし名前も血液型も公表されていません。(姓は汐華)
ディオの血液型がA型、ジョルノがAB型という情報を元に推測してみましょう。
父親がA型なので、息子がAB型になるには母親のB遺伝子が必要です。B遺伝子を持つのはBB型、BO型、AB型しかありません。
ジョルノの母親はB型かAB型と判明しました。
ジョルノの遺伝子はどうなっている?
ジョルノの父、ディオは日光を浴びると消滅してしまうという肉体です。体はジョナサンのものですが、吸血鬼と化したディオの脳によって、その性質が現れています。 しかしその性質は、ジョルノには受け継がれていません。
身長195cmというジョナサンの体格に対し、ジョルノの身長は172cm。一見すると遺伝していないように見えますが、ジョルノはまだ15歳なので、これから伸びる可能性は大いにあります。
髪の色については、黒髪だったのが成長と共に金髪になったそう。ジョルノの母とジョナサンも黒髪なので、金髪の遺伝子はディオのもののようです。
ギャングでありながら正しい行いを続けたジョルノ。正義と悪の遺伝子が混在した存在といえるのかもしれません。
まとめ
以上、「ジョジョの奇妙な冒険」登場キャラクターの血液型を推測してしました。結果は以下の通りです。
エリナ | B型かAB型 |
---|---|
ジョージⅡ世 | B型かAB型 |
リサリサ | A型(AO型) |
ジョセフ | B型(BO型) |
スージーQ | A型かB型(推定) |
ホリィ | B型(推定) |
貞夫 | B型(推定) |
ディオ | A型(推定) |
ジョルノの母 | B型かAB型(推定) |
確定した遺伝子型がリサリサとジョセフだけなのは少し悲しいですが、不明だった血液型をここまで絞ることができました。
作中で遺伝子について語られることはありませんが、一族や血統を扱った「ジョジョの奇妙な冒険」は、確かに遺伝の物語なのです。