子どもの血液型は両親の遺伝子型で決まる

親子の手

子どもの血液型は両親の血液型によって決まる、というのは一般的にも知られています。
しかし両親と違う血液型が産まれるのはなぜでしょう?例えば、A型とB型の両親からO型が産まれるパターンがあります。実は血液型が遺伝子によって決まるからです。

血液型は遺伝子で決まる

一般的な血液型は「表現型」

一般的に知られている血液型は「表現型」といいます。A型、B型、O型、AB型というもので、どの血液型の特性が表に現れているかを表すものです。血液の成分を表しているともいえます。
しかしこれらの血液型の組み合わせで子どもがどの血液型になるかは、遺伝子型を理解する必要があります。

遺伝子型の血液型

血液型は、両親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせをもとに決定されます。ABO式血液型の対立遺伝子(両親から1つずつ受け継ぐ遺伝子)にはA・B・Oの3種類があり、その組み合わせによって血液型が決まります。
A遺伝子はA抗原を発現し、B遺伝子はB抗原を発現します。両方持っている場合はAB型、どちらの遺伝子も持っていない場合はO型になります。(ボンベイ型のような例外もあります)

血液型を遺伝子型で分類すると、AA型、AO型、BB型、BO型、OO型…といったように、すべて2文字で表現されます。これを表現型で表すと、AA型もAO型もA型、BB型もBO型もB型という風になります。
これはO遺伝子が潜性であるためで、A遺伝子・B遺伝子をもっていると性質が表に現れないからです。なのでAA型・AO型は遺伝子としては違っても、実際の血液型に違いはありません。

両親の遺伝子型による子どもの血液型リスト

両親の遺伝子型の組み合わせによって、子どもの血液型は以下のように決まります。
%の数値は子どもがその血液型になる確率で、「-」の血液型にはなりません。(シスABによる遺伝など例外もあります)

AA AO BB BO OO AB
AA AA 100%
AO 50% 50%
BB 100%
BO 50% 50%
OO 100%
AB 50% 50%
AO AA 50% 50%
AO 25% 50% 25%
BB 50% 50%
BO 25% 25% 25% 25%
OO 50% 50%
AB 25% 25% 25% 25%
BB AA 100%
AO 50% 50%
BB 100%
BO 50% 50%
OO 100%
AB 50% 50%
BO AA 50% 50%
AO 25% 25% 25% 25%
BB 50% 50%
BO 25% 50% 25%
OO 50% 50%
AB 25% 25% 25% 25%
OO AA 100%
AO 50% 50%
BB 100%
BO 50% 50%
OO 100%
AB 50% 50%
AB AA 50% 50%
AO 25% 25% 25% 25%
BB 50% 50%
BO 25% 25% 25% 25%
OO 50% 50%
AB 25% 25% 50%

表現型による血液型遺伝リスト

両親の血液型の組み合わせによって、子どもの血液型は以下のように決まります。遺伝子型が分からない場合に参考にしてください。
%の数値は子どもがその血液型になる確率で、「-」の血液型にはなりません。確率は、日本人の血液型割合から、遺伝子型の予測値を含めて計算しています。

A B O AB
A A 84% 16%
B 26% 23% 17% 34%
O 60% 40%
AB 50% 20% 30%
B A 26% 23% 17% 34%
B 81% 19%
O 57% 43%
AB 22% 50% 28%
O A 60% 40%
B 57% 43%
O 100%
AB 50% 50%
AB A 50% 20% 30%
B 22% 50% 28%
O 50% 50%
AB 25% 25% 50%

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