
熱いやかんを触ってすぐに手を引っ込めることってありますよね?これがいわゆる人間の反応と呼ばれるもの。人間は外部から刺激を受けることで、それに対して何らかの反応を起こす仕組みが備わっているのです。
人間が刺激を感じるのは、主に五感と呼ばれる部分。いわゆる、嗅覚・触覚・味覚・視覚・聴覚のことですね。これら五感からの情報を刺激として受け取ることで、どのように反応するかが決められています。
今回は人間の刺激に対する反応速度を決める遺伝子について紹介しましょう。
人間の刺激に対する反応速度とその理由
人間がこれら五感から刺激を受けた際に反応を起こすことができるのは、体内には「注意機能」が備わっているからです。この注意機能は以下の3つの要素で構成されています。
- 注意喚起機能:刺激が来ることに対して身構える(反応する準備をする)機能
- 注意定位機能:受けた刺激に対し、優先順序を決定する機能。
- 注意実行機能:刺激の優先順序に基づいて、実際に反応を起こす機能。
これらの3つの機能が素早く動作するかどうかで、人間の刺激に対する速度が異なってきます。この刺激に対する反応速度にかかわる遺伝子こそ、PID1遺伝子なのです。
- 人間の反応速度にかかわる遺伝子(PID1)とは
- 外部からの刺激に対する反応を起こすまでの速度を決める遺伝子。この遺伝子に位置しているrs4321351の部分に書き込まれている内容によってその反応速度が異なります。
刺激に対する反応速度についての違いは現在、3タイプに分類されることが確認されています。
刺激に対する反応速度にかかわる遺伝子(PID1)のタイプ分類を確認する
先ほど説明した通り、刺激に対する反応速度ににかかわる遺伝子の位置にあるrs4321351の箇所に「G」が書き込まれているほど、刺激に対する反応速度が高まる傾向にあります。具体的には以下の3タイプに分類されます。
- GG型:刺激に対し、素早く反応するタイプ。
- GA型:刺激に対し、やや素早く反応するタイプ。
- AA型:刺激への反応がややゆっくりなタイプ。
今回紹介したPID1遺伝子は、刺激に対して素早く反応できる可能性を秘めた遺伝子です。このような人間がものを感じとることに影響する遺伝子は感性遺伝子と呼ばれ、人それぞれの個性の表現にかかわっているのです。
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