新生児でも検査できる遺伝子型の血液型―通常のABO式血液型との違い

新生児の足

血液型といえばA型、B型、O型、AB型という「ABO式血液型」を思い浮かべると思います。この表記方法を「表現型」といいます。普通、血液型の話をするときはこの表現型で表しているのです。

出生時に検査してもらったので自分の血液型を知っている、という方も多いでしょう。しかし赤ちゃんの血液型は不安定なので、最近は新生児の血液型検査をしないのが一般的です。

でも我が子の血液型は早く知っておきたい、というあなた。実は新生児の不安定な血液を調べなくても、血液型はわかるのです。

血液型と検査方法

抗原・抗体でわかる血液型

A抗原B抗原坑A抗体坑B抗体
A型××
B型××
AB型××
O型××

一般的にいう血液型検査は、赤血球の抗原・抗体を調べて型を割り出します。A型の赤血球上にはA抗原、B型ではB抗原、AB型ではA抗原とB抗原を持っており、O型の赤血球にはA抗原・B抗原どちらも存在しない、という具合です。

血液型によって抗体が異なり、抗体が反応する血液が混ざると凝集(ぎょうしゅう、固まること)が起こります。例えば、坑A抗体がある血液にA抗原を持つ血液を混ぜると固まってしまいます。(血液型の検査では、血清を使って再現します)
血液型の概念が知られていなかった20世紀初頭は、輸血による事故も多く「運任せ」でした。

人によっては亜型という珍しいタイプもあり、表現上はA型と言われても、抗原の量が少なかったり形が違うという場合もあります。一部例外はありますが、亜型が違っても輸血に問題はありません。

血液型は遺伝子の組み合わせで決まる

表現型遺伝子型
A型AA型AO型
B型BB型BO型
AB型AB型
O型OO型

血液型は、両親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせをもとに決定されます。

ABO式血液型の対立遺伝子(両親から1つずつ受け継ぐ遺伝子)にはA・B・Oの3種類があり、その組み合わせによって血液型が決まります。

A遺伝子はA抗原を発現し、B遺伝子はB抗原を発現します。両方持っている場合はAB型、どちらの遺伝子も持っていない場合はO型になります。(ボンベイ型のような例外もあります)

遺伝子の組み合わせで2文字になる「遺伝子型」

血液型を遺伝子型で分類すると、AA型、AO型、BB型、BO型、OO型…といったように、すべて2文字で表現されます。これを表現型で表すと、AA型もAO型もA型、BB型もBO型もB型という風になります。
これはO遺伝子が潜性であるためで、A遺伝子・B遺伝子をもっていると性質が表に現れないからです。なのでAA型・AO型は遺伝子としては違っても、実際の血液型に違いはありません。

両親にO型がいなくてもO型の子どもが産まれるのはこのためです。O型でなくとも、O遺伝子は受け継がれる可能性があるのです。

検査方法の違い

血液の抗体を調べる場合、病院などで血を抜く必要があります。子どもであれば、注射器などを嫌がり検査ができないかもしれません。冒頭でも挙げたとおり、血液は3歳くらいまで成分が安定せず、正しい血液型が分からない可能性があります。

遺伝子型は血液自体を調べなくても分かります。遺伝子の情報は細胞に含まれており、唾液や口内から採取できるからです。(もちろん血液からも遺伝子の検査はできます)

新生児の血液型検査には遺伝子検査がオススメ

新生児は血液型が安定しないので、血液検査は信ぴょう性が低いです。その点、遺伝子は生涯変わることがないため、いつ検査しても同じ結果が出ます。

遺伝子検査キットでは採血の必要もなく、専用の綿棒で口の中をこするだけという手軽さで、血液型を調べてもらえます。
遺伝子型の血液型を知っていれば、自分の子供に遺伝する血液型の予測もできます。

赤ちゃんの血液型を知りたい方はもちろん、自分の血液型を知らずに過ごしてきたという方にもオススメです。

血液型がわかる遺伝子検査キット

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