8月も今週で終わり。気温も少し落ち着いてきた気がします。しかし日差しはまだ強く、汗をかかない日はありません。顔に脂が浮くのも感じられます。

夏場は皮脂の分泌が多くなり、ニキビができやすい季節。この暑さに加えて肌荒れ・ニキビなんて嫌ですね！ニキビができないようにするための対処法・予防方法をご紹介します。

ニキビの原因、角栓の除去と予防法

ニキビを予防するには、その原因を知る必要があります。ニキビの原因はずばり角栓（かくせん）です。毛穴に詰まって見えるアレ、ピンセットで抜いたことのある方も多いのではないでしょうか。

ニキビのはじまり

ニキビは、角栓が毛穴をふさぐことから始まります。
肌の表面には角質の層があります。そこに紫外線や化粧品、洗顔料の洗い残しなどの刺激が加わると、「異常角質化」という現象が起きます。肌が硬くなり、毛穴の出口が狭くなります。

皮脂は毛穴から排出されるので、出口が狭くなったりふさがれたりすると、毛穴の中に溜まっていきます。これが続くと微小面皰（びしょうめんぽう）という状態になります。これがニキビの第一歩です。
微小面皰は目で見てもわからないので、気づかないうちにニキビにまで発展してしまうのです。

毛穴が狭くなる原因

• 紫外線や化粧品などによる皮膚へのダメージ
• 新陳代謝の低下による異常角質化
• ストレスや睡眠不足
• ビタミン、ミネラルの不足
• 古い角質が肌に残っている（適切でない洗顔）

ターンオーバーの乱れが角栓を生む

肌の古い細胞は、新陳代謝によって表面に押し上げられて角質になり、時間が経つと垢となってはがれ落ちます。これをターンオーバーといいます。
ターンオーバーは約4週間で1サイクルですが、ホルモンバランスの崩れなどで乱れることがあります。ターンオーバーの周期が乱れると、本来はがれ落ちるはずの古い角質が皮脂と混ざって毛穴に残ることがあります。これが角栓です。

ターンオーバーは、生活習慣の乱れやストレス、加齢が原因となって不安定になります。生活習慣は自分で直しやすいので、意識的に改善できます。バランスのよい食事や十分な睡眠をとり、ターンオーバーを正しく保ちましょう。

角栓の除去には酵素が効果的

角栓を除去するには、肌を柔らかくすることが肝心です。毛穴周辺が硬くなると、角栓を取り除くのが難しくなります。

角栓は古い角質と皮脂が混ざり合ったもので、主成分はタンパク質です。酵素洗顔料は「タンパク質と脂肪を分解する」効果があるので、角栓の除去に有効です。使用頻度は週に2～3回程度で、肌に負担をかけないように心がけましょう。
また、古い角質をはがすピーリング化粧品を月に1、2回程度使用します。適切に使うことで肌が柔軟になり、ターンオーバーも安定して角栓を除去しやすくなります。

逆にメンソールなどの刺激が強い洗顔料は、角栓の除去という視点では避けたほうがいいです。肌への負担が大きくなるので、逆効果になります。

角栓を爪やピンセットで抜くのもNG！取ったときはキレイになったように見えますが、毛穴が開くので雑菌が入ったり汚れや脂が溜まるもとになります。結局毛穴が詰まり、ニキビの原因になってしまうのです。

角栓の予防には古い角質を溜めないこと

角栓を予防するには、不要な角質を取り除くイメージを持ちましょう。角質はタンパク質が主なので、脂汚れを除去するためのクレンジングなどではうまく落とすことができません。角栓の除去と同様に、酵素洗顔料やピーリング洗顔料が有効です。

やさしく洗顔し、角質を落としましょう。強くゴシゴシと洗顔すると、肌表面の角質層が傷つけられます。ターンオーバーが乱れる要因となり、余計な角質が生成されることになるので逆効果です。

ターンオーバーの乱れは、垢となって落ちる角質が肌に残る原因となります。バランスのとれた食事や十分な睡眠で生活習慣を整えれば、自然とターンオーバーも整ってきます。

ニキビのできやすさは遺伝的体質かも

ニキビのメカニズムは上記の通りですが、これが遺伝子のタイプ、つまり体質によってできやすい人・できにくい人に分けれらます。
たとえば「脂性肌リスク」が高い人は顔に脂が浮きやすく、「毛穴開大リスク」が高いと毛穴が広がりやすいので、汚れが溜まりやすい体質です。どちらも皮脂・角質で毛穴が詰まる要因になるため、ニキビのできやすい人といえます。そういったリスク遺伝子を持つ方は、特に意識してケアをする必要があるでしょう。

肌の質が分かる遺伝子検査では、ニキビのできやすさの他にもシミ・シワのできやすさ、乾燥肌・敏感肌の原因となるリスク遺伝子も調べることができます。お肌が持つ弱点を知ることができれば、重視すべきスキンケアの目安になります。

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