人間の脳で記憶障害を引き起こすアルツハイマー病。日本では認知症になる原因の6割を占めると言われています。アルツハイマー病にひとたびかかってしまうと、完治は難しいものとされています。

しかし、東北大学が発表した最新の研究でアルツハイマー病の原因となる遺伝子の絞り込みに成功。原因となる遺伝子が絞り込めたことで、それらの遺伝子の働きに効果のある新薬の開発につながります！近い将来、アルツハイマー病が完治する時代が来るかもしれませんね。

原因となる特殊遺伝子オオノログ

この研究ではオオノログという特殊遺伝子の量変化を見ることで、アルツハイマー病の性質を持つ遺伝子を絞り込めたそうです。このオオノログのうち、脳神経にかかわる機能を持っているものがアルツハイマー病の特徴があることが分かったというわけです。

オオノログとは

オオノログ(ohnolog)は、人類の進化の過程で持っている全ての遺伝子が2倍になった後、重複したままになった遺伝子のことを指します。ヒトが持つ全遺伝子の3割がそれにあたります。また、量変化の影響を受ける遺伝子は、病気を引き起こすともいわれています。

人間の記憶力と遺伝子

アルツハイマー病には様々な前兆があるといわれていますが、その最たる例は記憶障害。ガスコンロの火をつけて忘れてきたなど、記憶力がだんだんと低下していくという症状がそうですね。アルツハイマー病に関連する遺伝子が悪さをしているのです。

病気にかかわる遺伝子もありますが、遺伝子の中には自身がもつ記憶力の強さを調べるための遺伝子が存在するって知っていましたか？最近は記憶力を含む能力を検査する遺伝子検査キットが販売されており、自宅で簡単に能力遺伝子検査が始められるようになっています。

これがアルツハイマーの初期症状の発見につながるかは分かりませんが、能力遺伝子検査で分かる自分自身の体質から何か気づくことがあるかもしれませんね。

能力に関連する遺伝子検査キット