親がクリア(ノーマル)でも遺伝病になる?キャリア、アフェクテッドとの違い

車いすを使う犬

遺伝子が原因で起こる病気「遺伝性疾患(遺伝病)」。
目が見えなくなる「進行性網膜萎縮症(PRA)」、全身に麻痺が起こる「変性性脊髄症(DM)」など病気の種類はさまざまです。

遺伝子が原因なので治療が難しく、いつ発症するかもわかりません。

遺伝子検査で原因遺伝子を持たない動物だけを繁殖に使えばいいのですが、なかなかその通りにはいかないペットビジネス業界。

遺伝病がどのように受け継がれるのか?クリア(ノーマル)、キャリア、アフェクテッドの違いや、遺伝病が無くならない原因などをご紹介します。

遺伝性疾患とは

子は親の遺伝子をひとつずつ受け継ぐ

「遺伝性」の名の通り、遺伝性疾患は親から子へ病気の原因遺伝子が引き継がれることで発症します。

遺伝子にはふたつでひとつという性質があります。(対立遺伝子)
子は両親からひとつずつ遺伝子を受け継いで、対となる遺伝子を持ちます。

片親だけが病気をもっていても子どもに受け継がれるのは、これが原因です。

遺伝の例

クリア、キャリア、アフェクテッドの違い

遺伝病の原因遺伝子を持っているかどうかは、遺伝子検査でわかります。
遺伝子型(組み合わせのパターン)によって3つのタイプに分けられます。

クリア(ノーマル)
遺伝病の原因遺伝子を受け継いでいません。発症の危険性が低く、繁殖にも問題ありません。
キャリア
「キャリア(carrier)」は「保因者」という意味。片方の親犬から遺伝病の発症遺伝子を受け継いでいます。発症リスクがあり、子供に遺伝する危険性もあります。
アフェクテッド
「アフェクテッド(affected)」は「病気に侵された」という意味。両親から遺伝病の発症遺伝子を受け継いでいます。子供に遺伝病の遺伝子を受け継いでしまいます。

クリアの親からも遺伝病の子が産まれる?

片方の親がクリア、つまり遺伝病の原因遺伝子を持っていなくとも、もう片方の親がキャリア、アフェクテッドの場合は遺伝病を発症する危険性があります。

対立遺伝子のうち、「A」が正常な遺伝子、「a」が変異した遺伝病の原因遺伝子と仮定すると、両親と子の遺伝子は以下のような組み合わせになります。

両親の組み合わせ クリア(AA) キャリア(Aa) アフェクテッド(aa)
クリア(AA) クリア(AA) クリア(AA) キャリア(Aa)
キャリア(Aa)
キャリア(Aa) クリア(AA) クリア(AA) キャリア(Aa)
キャリア(Aa) キャリア(Aa) アフェクテッド(aa)
アフェクテッド(aa)
アフェクテッド(aa) キャリア(Aa) キャリア(Aa) アフェクテッド(aa)
アフェクテッド(aa)

「a」遺伝子を持っていると遺伝病のリスクがあるので、クリア×キャリアの組み合わせでも遺伝病に関する遺伝子を受け継ぐのがわかります。

どの遺伝子を受け継ぐかはランダムなので、キャリアやアフェクテッドの子は常に遺伝病のリスクがあります。
つまり、安全な繁殖には「クリア同士」しかないと言っても過言ではありません。

ただし遺伝子には「顕性遺伝」「潜性遺伝」という性質があるので、「Aa」の組み合わせでは発症しない病気もあります。

顕性遺伝/潜性遺伝
昔は「優勢遺伝」「劣勢遺伝」と言われていた言葉。異なる遺伝子と対になったとき、性質が現れるのが顕性遺伝、現れないのが潜性遺伝。

遺伝性疾患が無くならない理由

キャリア・アフェクテッドが繁殖に使われる

ペットの遺伝病が無くならないのは、販売する側が遺伝病のケアをしていないことに原因があります。

ペットは「ブリーダー(繁殖を行う業者)→ペットオークション→ペットショップ→飼い主」という流れで販売されていきます。

遺伝病を抑制するには「クリア(原因遺伝子を持たない)同士の繁殖」を続ける他ありません。
前述の通り、リスクは低いといえども「キャリア」を繁殖に使うと、いつまで経っても遺伝病は無くなりません。

しかし実情はというと、そもそも遺伝子検査などせず、遺伝病を発症するかは飼わなければわからないという状態で流通しています。

なぜクリア同士が使われないのか?

遺伝病根絶のためにベストなのは「クリア同士の繁殖」ですが、徹底するには繁殖に使うすべての動物に遺伝子検査をしなくてはいけません。

遺伝子検査の費用がかかるうえ、「キャリア」「アフェクテッド」と判定された動物は繁殖に使えず、ブリーダーにとってはマイナスにしかなりません。

ここまで見るとブリーダーに責任があるようですが、そういった経緯で産まれた動物たちを気にせず購入するペットショップや消費者たちにも要因があります。

遺伝病を持っているかどうかなど気にせず、見た目のかわいらしさや流行を追ってペットの販売・購入している人がいる限り、「売れるから病気など気にせず繁殖させる」というブリーダーが現れます。

しかも繁殖に対する具体的な規制も無いため、「遺伝病を生む繁殖」が違法とならず、無くならないのです。

まとめ

  • どちらかの親が遺伝病の関連遺伝子を持っている場合、子が受け継ぐ可能性がある
  • クリア同士の交配でない限り、遺伝病のリスクは残る
  • 関連遺伝子を持っていても発症しないことがあるので、検査するまで分からない
  • 遺伝病を気にせず購入する人、販売・繁殖する人がいる限り、遺伝病は無くならない
  • 繁殖を規制する法律が無い

遺伝病でなくとも、見た目を重視した品種改良で骨や関節の弱い動物が作られるなど、問題の絶えないペット業界。

規制は無いものの、ブリーダーの中には大量生産を行わず、動物の健康を第一に考えている人もいます。

規制が無ければ、個々人のモラルに頼るしかありません。一人一人の意識で、全体を変えていくのが大事なのではないでしょうか。

ペットの遺伝病リスクがわかる遺伝子検査

ペット用の遺伝子検査キットは、「クリア」「キャリア」「アフェクテッド」の判定ができます。

自宅で簡単にできるので、病院嫌いのペットや個人的に検査したいという方でも安心です。
遺伝病のリスクが高いと分かれば、発症に備えて生活環境を整えることもできます。

ペット用遺伝子検査Pontely(ポンテリー)では一般向けだけでなく、ペットショップやブリーダー向けの「認定証」発行サービスも行っています。
ペットの購入を考えている人へ安全性をアピールすることができます。

Pontely検査結果の例 Pontely検査結果の例
遺伝性疾患リスクを3段階で判定
Pontely Health Plan(ポンテリー ヘルスプラン)

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ヨークシャー・テリア(ヨーキー)の遺伝病と症状・予防方法

ヨークシャー・テリア

長く美しい被毛と小柄な体格で、「ヨーキー」という愛称で呼ばれるヨークシャー・テリア。

とくにドッグショーでは被毛を長く伸ばした独特のスタイルで知られ、さまざまなカットスタイルが楽しめる人気犬種です。

丈夫な犬種のヨークシャー・テリアですが、「頭蓋骨脱臼」や遺伝病などももっている可能性があります。

ヨークシャー・テリアの特徴や、かかりやすい病気をご紹介します。

ヨークシャー・テリアとは

ネズミ捕り用の犬だった

19世紀イギリスで誕生したヨークシャー・テリア(ヨーキー)は、もともとヨークシャー地方で害獣駆除犬として活躍していました。

もともとは小さい犬種ではありませんでしたが、工場や倉庫など、狭い場所でネズミを捕るため小型化されていったのです。

現在は体高15~18cm、体重約1.5~3kgで超小型犬に分類されます。

勇敢で負けん気が強く、頑固で「テリア気質」と呼ばれる性質も持っています。
見た目に反して番犬にも適したヨーキーですが、そういったルーツを持つことに起因しているのでしょう。

「動く宝石」と呼ばれるショードッグ

1861年にイギリスのドッグショーに初めて出展、1870年に「ヨークシャー・テリア」の名が広まりました。

もともとは「ブロークン・ヘアード・スコッチ・テリア(Broken Haired Scotch Terrier)」という長い名前でしたが、より呼びやすい「ヨークシャー・テリア」が定着しました。

産まれたばかりは黒い毛に覆われていますが、「ヨークシャー・テリアの毛色は7回変化する」と言われるように、成長とともに変化していきます。

光沢のある毛並みから「動く宝石」とも呼ばれ、富裕層を中心に人気を博しました。

かかりやすい病気

ヨークシャー・テリアは丈夫な犬種と言われていますが、比較的かかりやすい病気もあります。

膝蓋骨脱臼に注意

膝蓋骨(しつがいこつ)とは、ひざ関節のお皿のことです。この骨が正しい位置からはずれてしまうことを、膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)といいます。

脱臼しても初期段階ではほとんど症状がなく、気づかない場合があります。

進行すると、たまに足を浮かせて歩いたり、自分で足を伸ばして脱臼を治そうとします。
脱臼はクセがつくと骨が外れやすくなり、自由に行動できなくなってしまいます。

原因・予防

ヨークシャー・テリアに限らず、小型犬に多い症状です。
小型犬はひざ関節の筋肉や靭帯などの形成異常が多く、膝蓋骨脱臼を起こしやすいです。

予防が難しい病気なので、歩き方に注意して早期発見・早期治療に努めましょう。

ヨークシャー・テリアのかかる遺伝病

進行性網膜萎縮症(PRA)

進行性網膜萎縮症(PRA/Progressive Retinal Atrophy)は、遺伝性の病気です。親犬からその遺伝子を受け継いでいた場合、発症する危険性があります。

網膜にある光を感じ取る部分に異常が生じると、網膜が徐々に委縮して最終的に失明します。白内障を併発することもあります。

ヨークシャー・テリアだけでなく、トイ・プードル、ゴールデン・レトリバー、アメリカン・コッカー・スパニエル、オーストラリアン・シェパードなど、さまざまな犬種で発症する可能性があります。

症状

  • 暗い場所で目が見えにくい
  • 夕暮れや夜の散歩を嫌がる
  • 歩き方がぎこちない
  • 物にぶつかる、つまづく
  • 端っこを歩く
  • あまり走らない
  • 音に敏感

進行性網膜萎縮症を発症すると、暗いところで目が見えにくくなり、夕暮れや夜間の散歩中に不安な様子を見せることがあります。

物につまづいたり、溝に落ちたり、暗いときの外出を嫌がるようになります。

徐々に進行し、明るいところや昼間でも目が見えなくなってきます。活動量が少なくなったり、動きが緩慢になり、壁伝いに歩いたり、階段の上り下りがぎこちなくなります。

暗闇で目が光っていると注意?

犬の目には「タペタム(輝板/輝膜)」という構造があり、暗い場所でもわずかな光で目が見えるようになっています。

犬の目が暗闇で光って見えるのはこのタペタムのせいですが、進行性網膜萎縮症でタペタムの反射が強くなり、いつも以上に光って見えることがあります。

予防方法

進行性網膜萎縮症は、現在明確な予防方法・治療方法はありません。
遺伝病で健康状態とは関係なく発症する可能性があります。

ビタミンE、アスタキサンチンなどの抗酸化剤や犬用サプリメントによって網膜組織の酸化を抑え、進行を遅らせることができるといわれています。

直接的に命の危険がある病気ではありませんが、明確な治療法が無く、完治は困難です。

まとめ

  • ヨークシャー・テリア(ヨーキー)は害獣駆除犬を祖先にもつ
  • 狭い場所でネズミを探すため、小型化された
  • 勇敢で負けん気が強い「テリア気質」で、番犬にも適している
  • 成長とともに毛色が変わる
  • 光沢のある毛並みで「動く宝石」と呼ばれる
  • 膝蓋骨脱臼など小型犬特有の病気に注意
  • 進行性網膜萎縮症などの遺伝性疾患をもつ可能性がある
  • 遺伝病は予防・治療とも困難
  • 遺伝病をもつ犬を繁殖させない

もとは害獣駆除犬ながらショードッグとしてデビューし、常に人気犬種上位にランクインするヨークシャー・テリア。

丈夫な犬種ですがかかりやすい特有の病気などもあるので、ちょっとしたしぐさにも注意して早期発見・早期治療につなげましょう。

ペットの遺伝病リスクがわかる遺伝子検査キット

ペット用遺伝子検査Pontely(ポンテリー)では、ヨークシャー・テリアのかかりやすい遺伝病「進行性網膜委縮症(PRA)」「フォンウィルブランド病タイプI(vWD1)」「変性性脊髄症(DM)」のリスクを調べることができます。

将来的な生活や繁殖の参考になり、よりよい生活環境を与える助けになります。
ペットショップやブリーダー向けに「認定証」も発行しているので、ペットの購入を考えている人へ安全性をアピールすることができます。

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シェットランド・シープドッグ(シェルティ)の遺伝病と症状・予防方法

シェットランド・シープドッグ

「シェルティ」の愛称で知られるシェットランド・シープドッグ。コリーにも似たふさふさの長毛が特徴的です。

名前の通り、コリーなどと同じく牧羊犬(シープドッグ)を祖先に持っています。

小柄な体格で人気のシェルティですが、関節炎や外耳炎などにかかりやすく、コリー・アイやフォンビルブランド病といった遺伝病を発症する可能性もあります。

シェットランド・シープドッグの特徴や、かかりやすい病気をご紹介します。

シェットランド・シープドッグとは

小型のシェルティ、大型のコリー

長い体毛、細長くスマートな顔立ち。シェットランド・シープドッグ(シェルティ)とラフ・コリーはとてもよく似た特徴を持っています。

しかし体高が20cmほど違うので、並ぶとまるで親子のような体格差があります。
ラフ・コリーの体高は約60cmですが、シェルティの体高は約33~44cmしかなく、体重約6~10kgと小型犬に分類されます。

昭和30年頃に持ち込まれたシェルティ。外国に比べると狭い住宅事情の日本では、コリーを飼いたくても飼育スペースが無いという理由も相まって、人気の犬種になりました。

シェルティの歴史

シェルティの起源は、スコットランド北部沖のシェトランド諸島(Shetland)にあります。
シェトランド諸島は寒冷な気候で、夏場でも平均気温は10度弱しかありません。高緯度に位置するため、冬場はオーロラを見ることもできます。

シェルティは「トゥーニードッグ」と呼ばれていた牧畜犬にさまざまな犬種をかけ合わせて誕生しました。

「トゥーニードッグ」は愛玩用ではなく働く犬であったため、シェルティとは大きく異なる外見をしていました。スピッツ、スパニエルなどが祖先と言われています。

19世紀のイギリスにおいてはより外見が重視されるようになり、ボーダーコリーやポメラニアンなどと交配が行われ、現在のような姿になりました。

外敵から守る番犬

コリーと同様、牧羊犬として飼われていたシェルティ。寒冷なシェトランドでは牧草地が狭く、家畜も小さかったため、それに順応するようにシェルティも小型化していったと考えられています。

家畜を移動させるために飼われていたコリーに対し、シェルティは家畜が牧草地を離れて畑に近づくのを防いだり、外敵から守るための番犬でした。

服従心が強く体力もあるシェルティですが、警戒心も強いのは番犬時代の名残かもしれません。

シェットランド・シープドッグのかかる遺伝病

フォンウィルブランド病(VWD)

フォンウィルブランド病(von Willebrand disease/VWD)は、止血のために必要な「フォンウィルブランド因子」の低下・欠損などの異常による止血異常症です。

ケガをすると過度に出血し、鼻血や口腔内出血、血尿といった異常出血を起こします。

関節出血の反復により、間接障害を起こすこともあります。

予防・治療

フォンウィルブランド病は、異常のある遺伝子を親から受け継ぐことで発症する可能性がある遺伝性疾患(遺伝病)です。

関連遺伝子をもつことで必ず発症するわけではありませんが、基本的に予防方法はありません。

遺伝病は遺伝子に要因があるため完治は困難ですが、フォンウィルブランド病は止血に関する有効な薬剤があります。

ただしフォンウィルブランド病にはいくつか型があるため、適切な治療には病型の診断が必要です。

かかりやすい犬種

  • ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
  • バーニーズ・マウンテンドッグ
  • ドーベルマン・ピンシャー
  • プードル
  • スコティッシュ・テリア

シェルティ以外にも、上記のようなフォンウィルブランド病を発症しやすい犬種があります。

イベルメクチン感受性とコリー・アイ

シェルティは、コリーと同様に「イベルメクチン感受性」や「コリー・アイ」といった遺伝性疾患があります。

寄生虫予防薬「イベルメクチン」でショック症状を起こすことがあり、「コリー・アイ(コリー眼異常)」という視力低下・失明に至る遺伝病を発症する可能性があります。

参考:目の病気「コリーアイ」に要注意!コリーの遺伝病と症状・予防方法

まとめ

  • コリーと同様の牧羊犬
  • コリーとは親子のような体格差がある
  • 番犬のルーツをもち、警戒心が強い
  • フォンウィルブランド病、コリー・アイといった遺伝病にかかる
  • 寄生虫予防の薬「イベルメクチン」で副作用を起こす可能性がある
  • 遺伝病は予防・治療とも困難
  • 遺伝病をもつ犬を繁殖させない

遺伝病は、本人が発症しなくとも子供に受け継がれ発症する危険性があります。

遺伝病を予防するには繁殖させないようにするほかありません。
関連遺伝子をもつかどうかは遺伝子検査で簡単にわかるので、繁殖を考えている方は検査してみることをおすすめします。

ペットの遺伝病リスクがわかる遺伝子検査キット

ペット用遺伝子検査Pontely(ポンテリー)では、シェットランド・シープドッグのかかりやすい遺伝病「プレカリクレイン欠乏症」「高尿酸尿症」「変性性脊髄症(DM)」のリスクを調べることができます。

将来的な生活や繁殖の参考になり、よりよい生活環境を与える助けになります。
ペットショップやブリーダー向けに「認定証」も発行しているので、ペットの購入を考えている人へ安全性をアピールすることができます。

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柴犬の致命的な遺伝病GM1-ガングリオシドーシスとは

柴犬

日本の代表的な犬種、柴犬。1万年以上も昔から日本に存在し、猟犬として人間と共存してきました。

柴犬はさまざまな皮膚疾患の多い犬種としても知られていますが、「GM1-ガングリオシドーシス」という致死性の危険な遺伝病を発症する危険性もあります。

柴犬の特徴、ガングリオシドーシスの原因、症状、予防方法などご紹介します。

柴犬とは

2番目に狼に近い犬種

日本独自の犬種と認識されているかもしれませんが、柴犬は世界の犬の歴史として非常に古い犬種です。

DNA解析によると、シャーペイ(中国)やバセンジー(アフリカ)に次いで2番目に狼に近い犬種と判明しています。

昭和時代、戦争による混乱や犬ジステンパー(致死率の高い感染症)の流行、飼育管理の悪さから交雑種が増え、純粋な柴犬は激減しました。

現代では縄文柴の特性に近づけるべく活動している団体もあります。

自立心の強い猟犬

柴犬は元来愛玩犬ではなく、猟犬として人間と共同生活してきました。

猟場で鍛えられていたルーツを持つことから自立心が強く、人間に甘えるのは得意ではありません。

服従心や忠実さはありますが、保守的で防衛心が強いので、テリトリーを侵す相手には容赦しません。

上下関係にも厳しいので、甘やかさずしっかりと教育し、信頼関係を築く必要があります。気難しい性質から、犬を初めて飼う人には難しいと言われています。

名前の由来

柴犬の名前の由来はっきりしておらず、いくつかの説があります。

  • 被毛の色が「刈り取った柴の色」に似ていたという説
  • 猟場に置いて柴の中を巧みにくぐりぬけて獲物をしとめていたから、という説
  • 「小さいもの」を意味する古語「シバ」からきたという説
  • 「柴」という漢字はただの当て字であるという説

皮膚病にかかりやすい

病気全般に強いと言われる柴犬ですが、皮膚疾患の多い犬種です。

真菌が原因のもの、内分泌疾患、食物アレルギー、接触アレルギー、アトピーなど、さまざまな皮膚病を発症する恐れがあります。

こまめなブラッシングや犬の居場所を清潔に保つなどの予防策を施しましょう。

柴犬の遺伝病GM1-ガングリオシドーシス

原因と症状

「GM1-ガングリオシドーシス」は、異常のある遺伝子を受け継ぐことによって発症する遺伝性疾患(遺伝病)です。

ライソゾーム酵素「ベータガラクトシダーゼ」の欠損により、正常であれば代謝されるはずの「ガングリオシド」が脳や内臓に蓄積し、「ケラタン硫酸」や「オリゴ糖」が骨に蓄積して、さまざまな神経症状や運動失調を起こす病気です。

ガングリオシド
シアル酸をもつ糖脂質で、脳や神経組織に多く含まれる。神経機能や細胞膜が営むさまざまな機能に関与する。

症状

  • バランスの欠如
  • 麻痺
  • 歩行・起立不能
  • 視力障害
  • 筋緊張
  • 痙攣

上記のようにさまざまな症状を引き起こし、15か月齢程度で死亡してしまいます。

予防と治療

GM1-ガングリオシドーシスは遺伝病のため、予防方法はありません。

関連遺伝子を保有していても必ず発症するわけではありませんが、子供に受け継がれ発症する可能性があります。

有効な治療方法も見つかっていないので、関連遺伝子を持っている柴犬は繁殖させないように注意しましょう。

まとめ

  • 柴犬はさまざまな皮膚病にかかりやすい
  • GM1-ガングリオシドーシスという遺伝病を持つ可能性がある
  • 遺伝病は予防・治療とも困難
  • 遺伝病をもつ犬を繁殖させない

古くから日本に住み、猟犬として鍛えられた柴犬も、さまざまな皮膚病をはじめ遺伝病のリスクももっています。

遺伝病は繁殖段階で止めるしかありませんが、皮膚病は日ごろのケアで予防できるので、生活環境に注意して健康的な生活が送れるようにしてあげましょう。

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ペット用遺伝子検査Pontely(ポンテリー)では、柴犬のかかりやすい遺伝病「GM1ガングリオシドーシス」「進行性網膜委縮症(PRA)」「変性性脊髄症(DM)」のリスクを調べることができます。

将来的な生活や繁殖の参考になり、よりよい生活環境を与える助けになります。
ペットショップやブリーダー向けに「認定証」も発行しているので、ペットの購入を考えている人へ安全性をアピールすることができます。

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目の病気「コリーアイ」に要注意!コリーの遺伝病と症状・予防方法

ラフコリー

「名犬ラッシー」でも知られる犬種、コリー。世界で最も有名な犬種のひとつです。

スコットランドの牧羊犬として飼われていたルーツをもち、賢く穏やかで忠実な性格です。

コリーには「コリーアイ(コリー眼異常)」という特有の病気のほか、さまざまな遺伝病をもつ可能性があります。

コリーの特徴や、かかりやすい遺伝病と原因、症状、予防方法などをご紹介します。

コリーとは

スコットランドの牧羊犬

スマートな顔立ちとふさふさの体毛が特徴的なコリー。コリーといっても種類があり、一般的に「コリー」というと「ラフコリー」を指します。

ラフコリーは北部イングランド、スコットランドの農場で牧羊犬として飼われていた経歴があり、忍耐力と運動力があります。
体高56~61cm、体重20~35kgと大柄な犬種です。

体を動かすのが大好き

ドッグスポーツなどでも活躍する犬種なので、運動不足は天敵です。
運動不足がストレスとなり、体調不良を起こします。飼う場合は、十分な運動ができる環境を用意してあげましょう。

名前の由来

「コリー」の由来は定かではありません。古いスコットランド語で「黒い犬」という意味があり、牧羊犬全体を指します。

現代は白と茶の毛色で知られていますが、もともとはトライカラーやブルーマール(黒、グレー、青のまだら模様)が主流だったようです。

ビクトリア女王の愛犬

1860年頃、イギリスのビクトリア女王はスコットランドで見つけたコリーを気に入り、2頭を連れ帰りました。このコリーは「スムースコリー」だったと伝えられています。

スムースコリーはラフコリーのように毛が長くありません。
ラフコリーと同様に牧羊で活躍しましたが、実はスムースコリーとラフコリーは別の犬種です。

その後、茶と白の優雅な毛並みで、よりおとなしい性格のラフコリーに人気が集中し、現在ではとても珍しい犬種になっています。輸入すると50万円以上になることも。

最も賢い犬、ボーダーコリー

ボーダーコリー

ラフコリーと同様、イングランドで牧羊犬として活躍したのがボーダーコリ―です。

「ボーダー(国境)」の名の通り、イングランドとスコットランドの国境地帯で牧羊犬として飼われていました。

8~11世紀、バイキングによってスコットランドへ持ち込まれたトナカイ用の牧畜犬が祖先と考えられています。

容姿よりも作業能力を重視され、他のコリー種との交配を経て19世紀末頃に現在のボーダーコリ―になりました。

全犬種の中で最も知能が高いという研究結果もあり、人間の指示を飲み込むのが得意です。
元が牧羊犬なので、運動能力にも優れています。

白と黒の模様が代表的ですが、茶系のボーダーも珍しくなく、毛色の組み合わせは35種類もあるといわれています。

コリーのかかる遺伝病

セロイドリポフスチン症(CL病)

ボーダーコリ―をはじめ、数種類の犬種で確認されている遺伝性疾患です。

運動障害、知的障害、視力障害を起こし、死に至る危険もあります。

脳内に溜まる老廃物を除去する酵素の分泌に障害があると発症します。

治療法はなく、遺伝性のため予防も困難な病気です。

遺伝性好中球減少症(TNS)

ボーダーコリーに起こる遺伝病です。

白血球のひとつである好中球が少なく、細菌を破壊する力が低くなる病気です。免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなってしまいます。

早い場合は生後数週間で発症し、ほとんどの場合は亡くなってしまいます。

症状がさまざまなので診断が難しいですが、ステロイド剤などが効くこともあります。

イベルメクチン感受性(MDR1)

犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)という、寄生虫による感染症のための予防薬として使われる「イベルメクチン」。

場合によっては発熱やショックを引き起こすことがあり、コリー系では使用が禁止されています。

コリーでなくとも、薬物に関係するMDR1遺伝子の変異があると、イベルメクチンの投与によって傾眠や運動失調など神経毒性の副作用を引き起こします。

コリー・アイ(CEA)

コリーの名前を冠した「コリー・アイ(Collie-Eye Anomaly/コリー眼異常/コリーアイ症候群)」は、目にさまざまな異常が起こる遺伝性疾患です。

ラフコリー、ボーダーコリーだけでなく、シェットランド・シープドッグやオーストラリアン・シェパードなども発症する可能性があります。

見た目に全く異常がない軽度のものから、失明に至るものもあります。異常の有無は眼底検査でわかります。
ブルーマールのコリーは眼底色素が薄く、診断が難しいこともあります。

コリーの代表的遺伝性疾患

米国では8~9割のコリーが保有しているという検査報告もあります

遺伝子としてもっているのに発症しないのは、「潜性遺伝(せんせいいでん)」のため病気が発現しないからです。
発現しないだけで遺伝子としては持っているため、子供に受け継がれ発症する恐れがあります。

予防法、治療法ともに確立されておらず、発症したら不便のないよう生活環境を整えるほかありません。

まとめ

  • コリーはセロイドリポフスチン症、遺伝性好中球減少症、コリー・アイといった遺伝病にかかる
  • 遺伝病は予防・治療とも困難
  • 寄生虫予防の薬「イベルメクチン」は使用禁止
  • 遺伝病をもつ犬を繁殖させない

牧羊犬として鍛えられ、並外れた体力をもつコリーも、さまざまな遺伝病のリスクをもっています。

病気によって適切な対処法が異なるため、異常が見られたら検査してもらいましょう。

ペットの遺伝病リスクがわかる遺伝子検査キット

ペット用遺伝子検査Pontely(ポンテリー)では、コリーのかかりやすい遺伝病「神経セロイドリポフスチン症(CL)」「高尿酸尿症」「変性性脊髄症(DM)」のリスクを調べることができます。

将来的な生活や繁殖の参考になり、よりよい生活環境を与える助けになります。
ペットショップやブリーダー向けに「認定証」も発行しているので、ペットの購入を考えている人へ安全性をアピールすることができます。

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トイプードルの遺伝病、進行性網膜萎縮症の症状・予防方法

走るトイプードル

フランス原産の小型犬、トイプードル。数ある犬種の中でもトップクラスの人気を誇ります。

プードルの祖先は荷車を引いたり、猟犬として活躍していたこともあり、人間にも従順で欠点の無い家庭的な性格です。

トイプードルは「進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)」という遺伝性の病気にかかりやすい犬種です。

トイプードルの特徴や、進行性網膜萎縮症の原因、症状、予防方法などをご紹介します。

トイプードルとは

フランス貴族が生んだ小型犬

トイプードルは、「プードル」という犬種の中で最も小さいサイズのことです。
スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイという4つのサイズに分けられていますが、犬種としてはすべて同じです。

体高約26~28cm、体重約3~4kgのものがトイプードルと呼ばれます。
超小型犬といわれるトイプードルですが、日本で公認されていないタイニープードルやティーカッププードルといった、さらに小さなタイプも存在します。

フランスの犬として有名ですが、ロシアや中央アジア北部の発祥といわれています。

16世紀頃、貴族の間でプードルが人気となって小型化が進み、18世紀頃に現在のトイプードルが誕生しました。

独特のカットは泳ぎが目的

泳ぎが得意なプードルは、鴨猟の獲物回収犬として使われていました。

顔や胸あたりを残した独特のカットスタイルは、泳ぐときに心臓や関節を保護したり、水の抵抗を減らすためのものだったのです。

名前の由来

「プードル」という名前は、ドイツ語で「ばしゃばしゃ水音をたてる」という意味の「プデル」からつけられたと言われています。

フランス語ではプードルとは呼ばず、鴨猟犬だったことから「カニシェ(鴨犬)」と呼ばれます。

活発だが骨折が多い

人と接するのが得意で、芸を覚えたりと賢い性格のトイプードル。祖先が猟犬だったこともあり活発で体力があります。

体を動かすことが好きですが、小型化につれて間接も弱くなっており、骨折も多い犬種です。
運動と休憩のバランスを考え、無理な運動をさせないようにしましょう。

進行性網膜萎縮症とは

遺伝によって発症

進行性網膜萎縮症(PRA/Progressive Retinal Atrophy)は、遺伝性の病気です。親犬からその遺伝子を受け継いでいた場合、発症する危険性があります。

網膜にある光を感じ取る部分に異常が生じると、網膜が徐々に委縮して最終的に失明します。白内障を併発することもあります。

徐々に視力が低下する病気

  • 暗い場所で目が見えにくい
  • 夕暮れや夜の散歩を嫌がる
  • 歩き方がぎこちない
  • 物にぶつかる、つまづく
  • 端っこを歩く
  • あまり走らない
  • 音に敏感

進行性網膜萎縮症を発症すると、暗いところで目が見えにくくなり、夕暮れや夜間の散歩中に不安な様子を見せることがあります。

物につまづいたり、溝に落ちたり、暗いときの外出を嫌がるようになります。

徐々に進行し、明るいところや昼間でも目が見えなくなってきます。活動量が少なくなったり、動きが緩慢になり、壁伝いに歩いたり、階段の上り下りがぎこちなくなります。

4~5歳くらいで発症しやすい

1歳頃から発症する「早発型」、4~5歳から発症する「遅延型」があります。トイプードルは遅延型で発症することが多い犬種です。

長く飼っていると年齢のせいかと勘違いしてしまいそうですが、比較的若い時期に盲目となることもあり、進行が緩やかである程度の年齢まで目が見えることもあります。

暗闇で目が光っていると注意?

犬の目には「タペタム(輝板/輝膜)」という構造があり、暗い場所でもわずかな光で目が見えるようになっています。

犬の目が暗闇で光って見えるのはこのタペタムのせいですが、進行性網膜萎縮症でタペタムの反射が強くなり、いつも以上に光って見えることがあります。

予防方法

進行性網膜萎縮症は、現在明確な予防方法・治療方法はありません。
遺伝病で健康状態とは関係なく発症する可能性があります。

ビタミンE、アスタキサンチンなどの抗酸化剤や犬用サプリメントによって網膜組織の酸化を抑え、進行を遅らせることができるといわれています。

直接的に命の危険がある病気ではありませんが、明確な治療法が無く、完治は困難です。

生活環境を整える

進行性網膜萎縮症を発症する可能性がある遺伝子を持っているかどうかは、遺伝子検査でわかります。
動物病院などでも行える他、自宅でできる遺伝子検査キットもあります。

もし関連遺伝子を持っていた場合、いつ発症しても大丈夫なように準備をしておきましょう。

エサや水入れなどの位置を決め、家具なども模様替えしなくていいようにします。家具の配置を換えると、失明した犬には覚えるのが大変です。

犬が歩く邪魔にならないよう、通路や床に置くものにも注意しましょう。

繁殖は要注意

犬の交配や繁殖を考えている場合、「遺伝性の病気は子どもに受け継がれる可能性がある」ということをよく考えましょう。

病気に苦しむ犬を増やさないようにすることも愛情です。

まとめ

  • トイプードルは進行性網膜萎縮症にかかりやすい
  • 進行性網膜萎縮症は遺伝性の病気
  • 明確な予防・治療方法は無い
  • 鈍感・臆病な性格と間違われがち
  • 夜間の外出を嫌がったり、活動量が減ると注意
  • 最終的には失明する可能性が高い
  • 白内障を併発することもある
  • 発症しやすい遺伝子を持っている場合は、家具の配置や通路に注意する

目は見えなくとも、音やにおいを頼りに生活できます。

散歩やボール遊びなども可能ですが、周りに注意してケガをさせないようしましょう。

ペットの遺伝病リスクがわかる遺伝子検査キット

ペット用遺伝子検査Pontely(ポンテリー)では、トイプードルのかかりやすい遺伝病「進行性網膜委縮症(PRA)」「フォンウィルブランド病タイプI(vWD1)」「変性性脊髄症(DM)」のリスクを調べることができます。

将来的な生活や繁殖の参考になり、よりよい生活環境を与える助けになります。
ペットショップやブリーダー向けに「認定証」も発行しているので、ペットの購入を考えている人へ安全性をアピールすることができます。

Pontely Health Plan(ポンテリー ヘルスプラン)

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犬種毎のかかりやすい3つの遺伝性疾患リスクを検査します。発症に備えたり、販売用としてリスクの低いペットの証明にもなります。 ペット用

価格¥15,000

ジェネシス、全ゲノムシーケンスサービス開始!低価格で研究を後押し

ジェネシスヘルスケアのロゴと遺伝子検査キット

遺伝子検査キット「GeneLife(ジーンライフ)」シリーズのジェネシスヘルスケア株式会社、2018年11月からヒトの全ゲノム配列情報を決定する「全ゲノムシーケンス」サービスを開始!

国内初、世界の低価格レベルを実現

世界的には、ヒトの全ゲノムシーケンスにおいて1検体(1人)あたり1,000米ドル(約11万3,000円)が低価格の水準とされています。

ジェネシスヘルスケアでは、その価格を日本国内で初めて下回る99,800円(税抜)で提供します。

国内で低価格の検査ができるメリット

従来、海外の低価格サービスでは検体や遺伝情報の流出が懸念されていました。研究費を安くする観点から、海外を利用するケースも増えていました。

国内で低価格の全ゲノムシーケンスができるようになったことで、日本国内でゲノムデータを充実させることが可能となり、研究機関、医療機関、製薬会社などの研究を後押しします。

新シーケンスセンター設置、次世代シーケンサー導入

サービス開始に合わせ、ジェネシスヘルスケアでは東京・恵比寿の自社研究所に新シーケンスセンターを設置。処理が速く、複数の検体を同時処理できるハイスループットの次世代シーケンサー(NGS)を導入しました。

また、検査工程の一部オートメーション(自動化)による最適化を図り、受託解析コストを圧縮しました。

全ゲノム配列情報を決定する全ゲノムシーケンスとともに、タンパク質をコードする領域を解析する全エクソンシーケンスも低コストで実施可能になりました。

新サービスに関する詳細・お問い合わせは、ジェネシスヘルスケア公式サイトをご覧ください。

ジェネシスヘルスケアの遺伝子検査キット

GeneLife Genesis 2.0 Plus(ジーンライフ ジェネシス プラス)

GeneLife Genesis 2.0 Plus(ジーンライフ ジェネシス プラス)

かかりやすい病気、太る要因、肌質、祖先のルーツ、お酒の強さなど、さまざまな病気・体質に関する項目を一度に検査できるキットです。 総合

価格¥14,900

※希少難治性疾患について調べる全ゲノムシーケンスではありません。

ジェネシス、希少難治性疾患データベース「Genesis Asia 1000」開始

ジェネシスヘルスケアのロゴと遺伝子検査キット

遺伝子検査キット「GeneLife(ジーンライフ)」シリーズのジェネシスヘルスケア株式会社は、日本およびアジアの希少難治性疾患の罹患者1,000人分の全ゲノム配列情報をデータベース化するプロジェクト「Genesis Asia 1000(ジェネシスアジア1000)」を2018年11月から開始します。

希少・難治性疾患
希少疾患は、患者数の少ない疾患のこと。米国では、米国全土で20万人未満(約0.06%)の疾患を指す。
難治性疾患は難病や特定疾患ともいわれ、「原因不明、治療方法未確立」「後遺症を残す恐れがある」といった病気を指す。

プロジェクトの目的

希少難治性疾患に関する全ゲノム情報は、日本人やアジア人にフォーカスしたデータベースがほとんどありません。

アジアの希少難治性疾患の原因究明や創薬研究の後押しとするのが、今回のプロジェクトの目的です。

研究対象となる1,000人分の全ゲノムシーケンス(遺伝子検査)は、ジェネシスヘルスケアが無償で実施します。

対象予定疾患

  • アルツハイマー
  • 自閉症
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  • 脊髄性筋萎縮症
  • パーキンソン病
  • 多発性硬化症/視神経脊髄炎
  • もやもや病
  • 全身性エリテマトーデス
  • 先天性ミオパチー
  • 結節性硬化症

新シーケンスセンター設置、次世代シーケンサー導入

今回のプロジェクト開始に合わせ、ジェネシスヘルスケアでは東京・恵比寿の自社研究所に新シーケンスセンターを設置。処理が速く、複数の検体を同時処理できるハイスループットの次世代シーケンサー(NGS)を導入しました。

全ゲノム配列情報を決定する全ゲノムシーケンスとともに、タンパク質をコードする領域を解析する全エクソンシーケンスの実施も可能になりました。

プロジェクトに関する詳細・お問い合わせは、ジェネシスヘルスケア公式サイトをご覧ください。

ジェネシスヘルスケアの遺伝子検査キット

GeneLife Genesis 2.0 Plus(ジーンライフ ジェネシス プラス)

GeneLife Genesis 2.0 Plus(ジーンライフ ジェネシス プラス)

かかりやすい病気、太る要因、肌質、祖先のルーツ、お酒の強さなど、さまざまな病気・体質に関する項目を一度に検査できるキットです。 総合

価格¥14,900

※希少難治性疾患について調べる全ゲノムシーケンスではありません。

若い女性の「スポーツ実施率」低下中!運動不足は遺伝子で解決

走る女性のシルエット

2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催まであと2年。スポーツへの関心が高まり、定期的に運動をする人が増えるかと思いきや…

スポーツ庁の調査によると、若い女性において「週1日以上運動をしている人の割合」(スポーツ実施率)が、20年前より低下しているとわかりました。

スポーツ庁
文部科学省の外局として2015年(平成27年)10月発足。スポーツを通じて「国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活」を営むことができるスポーツ立国実現を目指す。

女性の運動離れと原因

スポーツ実施率10%以上低下、目標遠く

スポーツ庁2017年度と1998年度スポーツ実施率比較

週1日以上運動をしているという20~40代女性は43~32%で、20年前に比べると10~3ポイント低下しているとわかりました。

とくに19歳女性では34%にとどまり、12ポイント低下。
男性、50代以上の女性では20年前を上回ったものの、成人全体では51.5%で目標値である65%を下回っています。

参考:スポーツ実施率向上のための行動計画日本経済新聞「若い女性 運動離れ」

なぜ女性の運動離れが起きているのか

順天堂大学スポーツ健康科学研究科の内藤久士(ないとうひさし)教授によると、若い女性の運動離れの要因は「女性の社会進出がすすみ、運動をする時間がなくなった」と推測。

反面、50~70代の女性では49~76%で20年前より上昇しており、「アンチエイジング意識の強まりと、身近にできるウォーキングなどへの関心が高まっている」と分析されています。

競技だけがスポーツではない

スポーツ庁が掲げる「スポーツ基本法」では、スポーツは「個人の心身の健全な発達、健康・体力の保持等を目的とする活動」とあります。

スポーツ庁も「部活動や競技大会での印象から、激しい運動や勝敗を競うことと捉えている人も多いが、こうした法の趣旨にあるとおり、より幅広い身体活動として解されるべきである」としており、身体への負担や競技の上達を目指しているものではなく、遊び感覚でも楽しみながら体を動かすことを「スポーツ」としています。

自分に向いている運動は遺伝子で決まる?

速筋・遅筋のバランスや、無酸素運動・有酸素運動の適性は、遺伝子が関わっているとわかっています。

速筋が発達しやすいタイプの人は、重量上げのような瞬発力を使った運動(無酸素運動)に向いており、遅筋タイプの人は力が弱いものの持久力をもち、マラソンのような有酸素運動に向いています。

なかなかスポーツをする時間がとれないという方でも、ダンベルを使った筋トレや、近所をランニングするといった簡単な運動なら数分でもできます。自分の筋肉タイプに合わせて、できる運動を考えてみましょう。

筋肉タイプや運動能力がわかる遺伝子検査キット

運動不足とわかっていても、普段の生活に追われていては自分に合ったスポーツを探すのは大変です。
遺伝子検査では遺伝的な筋肉タイプや運動能力が簡単にわかるので、自分に合うスポーツを見つける手助けになります。

また、続けられなければ運動不足の解消にはなりません。自分のタイプを知り、体に合った運動をすることで、余計な負担をかけずに続けられます。

GeneLife SPORTS スポーツ関連遺伝子検査

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持久力か瞬発力か?遺伝的な筋肉タイプを判定し、どんなスポーツやトレーニングが適しているかわかります。 体質

価格¥3,980

DNA EXERCISE エクササイズ遺伝子検査キット

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スポーツ遺伝子として知られる3種類の遺伝子を検査し、自身に適した効果的な運動のアドバイスが受けられます。 体質

価格¥7,000

遺伝子に効く!?美容素材フラバンジェノールの育毛効果

フランスの松

フランスの松樹皮由来の成分「フラバンジェノール」は美容に役立つ成分として認知されています。

抗酸化作用、美白、抗シワなどの効果がある成分ですが、ヒト表皮角化細胞を使った研究により、育毛効果があるとわかりました。

フラバンジェノールの育毛作用

フラバンジェノールとは

フラバンジェノールは、フランス南西部ランド地方に生育している海岸松の樹皮から抽出されるポリフェノールです。

フランスでは30年にわたって医薬品として利用され、世界中で食品、化粧品素材として広まっています。

ランド地方の年中照りつける紫外線、強い潮風の中で育つ海岸松の樹皮は、厚さ20~40mmにもなり、日本の松の倍以上もあります。
ポリフェノールが多く含まれることから、樹皮は紫がかった色をしています。

さまざまな美容作用

フラバンジェノールの主成分はOPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン)と呼ばれる物質で、体に吸収されやすいという特徴があります。

体内で活性酸素を除去し、血管性疾患や肌老化など、さまざまな生活習慣病にも効果があります。

血流改善作用やコラーゲン生成促進作用があり、肌にハリを与えてシミ・シワ・くすみを改善します。

発毛促進・AGA関連遺伝子を抑制

人間の皮膚細胞を使った実験で、フラバンジェノールには毛髪の細胞を増加し、抜け毛を抑制する効果があることがわかりました。

ヒト表皮角化細胞にフラバンジェノールを添加し、細胞寿命に関係するテロメラーゼのTERT遺伝子とAGA(男性型脱毛症)の要因となるTGFβ1遺伝子の発現量を解析したところ、TERT遺伝子が増加しTGFβ1遺伝子が減少すると判明。

つまりフラバンジェノールによって毛髪の細胞が増加し、抜け毛を抑制することで育毛効果があるということです。

これまでフラバンジェノールの血流改善や抗酸化作用によって育毛に効果が出ると考えられてきましたが、実際は遺伝子に作用することで発毛促進・抜け毛抑制が起こっていたのです。

参考:東洋新薬、松樹皮素材による育毛作用を確認

フラビア シャンプーとトリートメント
フラバンジェノール配合のシャンプー「フラビア」

薄毛・AGAに関する遺伝子検査キット

薄毛・AGAの発症には遺伝子が関係しています。

遺伝子検査では、薄毛の進行やAGA治療薬の効果を予測できます。
遺伝子検査キットで口内粘膜を採取するだけで、簡単に調べることができます。

AGAドック(男性型脱毛症 遺伝子検査キット)

AGAドック(男性型脱毛症 遺伝子検査キット)

口腔内粘膜を採取し、薄毛・AGAリスクやAGA治療薬の効果を調べることができる遺伝子検査キットです。 薄毛・AGA

価格¥12,960


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