
フランスの松樹皮由来の成分「フラバンジェノール」は美容に役立つ成分として認知されています。
抗酸化作用、美白、抗シワなどの効果がある成分ですが、ヒト表皮角化細胞を使った研究により、育毛効果があるとわかりました。
フラバンジェノールの育毛作用
フラバンジェノールとは
フラバンジェノールは、フランス南西部ランド地方に生育している海岸松の樹皮から抽出されるポリフェノールです。
フランスでは30年にわたって医薬品として利用され、世界中で食品、化粧品素材として広まっています。
ランド地方の年中照りつける紫外線、強い潮風の中で育つ海岸松の樹皮は、厚さ20~40mmにもなり、日本の松の倍以上もあります。 ポリフェノールが多く含まれることから、樹皮は紫がかった色をしています。
さまざまな美容作用
フラバンジェノールの主成分はOPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン)と呼ばれる物質で、体に吸収されやすいという特徴があります。
体内で活性酸素を除去し、血管性疾患や肌老化など、さまざまな生活習慣病にも効果があります。
血流改善作用やコラーゲン生成促進作用があり、肌にハリを与えてシミ・シワ・くすみを改善します。
発毛促進・AGA関連遺伝子を抑制
人間の皮膚細胞を使った実験で、フラバンジェノールには毛髪の細胞を増加し、抜け毛を抑制する効果があることがわかりました。
ヒト表皮角化細胞にフラバンジェノールを添加し、細胞寿命に関係するテロメラーゼのTERT遺伝子とAGA(男性型脱毛症)の要因となるTGFβ1遺伝子の発現量を解析したところ、TERT遺伝子が増加しTGFβ1遺伝子が減少すると判明。
つまりフラバンジェノールによって毛髪の細胞が増加し、抜け毛を抑制することで育毛効果があるということです。
これまでフラバンジェノールの血流改善や抗酸化作用によって育毛に効果が出ると考えられてきましたが、実際は遺伝子に作用することで発毛促進・抜け毛抑制が起こっていたのです。

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