最近抜け毛が多く髪が薄くなったとか、髪が細くなってきたということが気になり始めたあなた。それ、AGA(男性型脱毛症)が進行しているのかも。いち早く進行に気が付くためには、AGAによる薄毛であるかそうでないかを見分けなければいけません。
何もしなければ薄毛がただ進行するだけ。薄毛が気になり始めたら、すぐに髪の抜け方(ハゲ方)をチェックしましょう！今回はAGAにおける特徴的な髪の抜け方について紹介します。
AGAと判定される危険な髪の抜け方とは
AGAが進行したとき、その髪の抜け方は大きく3タイプに分類されます。頭部においてどこの髪が抜けるか、その薄毛の特徴によってAGAであると判定されます。これから、そのAGA薄毛における3タイプについてそれぞれチェックしていきましょう。
AGA薄毛の進行度合いやタイプを表す上記のハミルトン・ノースウッド分類の画像を参考に、それぞれの特徴を押さえていきましょう。
M型薄毛
前頭部から髪が抜けてくる薄毛の代表例といえば、M型が分かりやすいでしょう。生え際の中央は問題ないものの、左右からだんだんと薄くなる抜け方のことを言います。正面から見て薄毛になっている部分がアルファベットのMに見えることから、通称M字ハゲとも呼ばれます。
M型の薄毛は画像中の1→2→3→4→5→6→7の順で薄毛が進行します。AGAにおいて進行が早いことでも知られており、M型薄毛が進行することでO型薄毛を併発する可能性があります。
O型薄毛
頭頂部から薄毛が進行していく症状で、つむじ付近からだんだんと髪の毛が抜けていきます。頭頂部から抜け始めるパターン(3vertex→4→5→6→7)と、M型薄毛が進行することでO型薄毛を併発するパターン(1→2→3vertex→4→5→6→7)があります。
特に後者の場合はM型薄毛の早い段階で気づくことができれば、O型薄毛を回避することができます。また、M型薄毛の治療に専念し、早期に治すことが可能です。
U型薄毛/A型薄毛
M型と同じ前頭部から薄くなっていくAGA薄毛の症状ですが、M型薄毛と異なるのは中央・左右に関係なく生え際自体がどんどん後退していくのが特徴です。
女性の場合(瀰漫(びまん)性脱毛症)
AGAは別名を男性型脱毛症というのですが、実は女性型脱毛症(Female AGA, FAGA)というものも存在します。別名を瀰漫(びまん)性脱毛症といい、頭部全体に広がる薄毛のことを言います。
イメージとしては画像の通りで、頭頂部付近から一面に広がるように薄くなっていく特徴があります。女性の場合は生え際が後退するということはありません。
AGA以外の薄毛の症状
ここまでAGA以外の原因となる薄毛として、脱毛症やその他の病気が原因となる場合があります。主な脱毛症や病気の症状は以下の通りです。
- 脂漏性脱毛症:皮脂の過剰分泌により毛穴が詰まり脱毛する症状。シャンプー等頭皮から皮脂を取りすぎることが原因。
- 粃糠(ひこう)性脱毛症:頭皮が乾燥しフケが大量に発生する症状。フケが毛穴に詰まると、脱毛につながる。
- 牽引(けんいん)性脱毛症:ポニーテールのような髪をまとめて強く引っ張る髪型を続けることで、負荷のかかった髪の毛が抜けてしまう症状。
- 円形脱毛症:頭部の毛が円形に抜け落ちてしまう症状。大きさや個数には個人差があり、自覚症状のない脱毛症のこと。
AGAは髪の生え変わる周期(ヘアサイクル)が短くなることが原因で早く髪の毛が抜け落ちてしまい、髪の成長が追い付かないことで薄毛になるのです。同じ髪が抜けるといっても、これらの脱毛症についてはAGAとは全く異なるものです。
AGAでの薄毛のタイプをチェックすることで、薄毛が進行する前に気づくことができました。でも実はこの薄毛タイプのチェック以外にも、AGAであるかどうかに気づくことができる項目は多くあります。気になる方は、AGAのセルフチェックで自分がAGAの特徴に当てはまる確認してみてください。
そして、最近では症状が出る前に遺伝的要因やその他体質から、AGAになる可能性があるかどうかを調べることのできる遺伝子検査キットも登場しています。自宅で簡単に遺伝子を採取して、検査機関に返送するだけで結果が分かるので気軽に試せますよ。
