西ユーラシア最大のハプログループRはアジア・ヨーロッパの分岐点

砂漠

ミトコンドリア・ハプログループRは西ユーラシアで最も一般的なグループです。サブグループがユーラシア大陸に広く見られますが、日本人での出現率は2%以下で、とても珍しいグループです。

ハプログループRの特徴

南アジアからヨーロッパに広がったグループ

ミトコンドリア・ハプログループR

ハプログループRは約7万年前にインド、南アジアで誕生したといわれるグループです。南アジアのさまざまな民族にまたがるグループで、多様性と古さを持っています。
古代エジプトのミイラからもハプログループRが確認されています。

ハプログループAやN9と同じくグループNを共通祖先としています。南アジアを中心に分布したグループですが、彼らの子孫は北アフリカ、ヨーロッパ全土やオーストラリア、アメリカ全土など広域に広がっていきました。

ヨーロッパ人の共通祖先

ハプログループRの子孫に、グループHというヨーロッパ人の約41%が属する集団があります。アラビア半島で発生し、R0→HV(イランなどの中東)→H(西ユーラシア)と派生していった彼らは、東アジアや東南アジアへは向かわず北西へ進んで誕生しました。

今はパッと見てもアジア系、ヨーロッパ系と区別がつきますが、共通するハプログループRという祖先をもっていたのです。東洋人と欧米人をわける分岐点となったのが、グループRといえます。

温暖な気候を好む体質?

ハプログループRの直下には、主に温暖な地域に分布したグループBやFがあります。東南アジアを中心に、温暖な地域を生活の場として選んだ彼らには、気温の高いアラビア半島で過ごした先祖の血が色濃く残っていたのかもしれません。

参考:ハプログループBハプログループF

また、グループRの子型であるR0~R31も、主に中東~東南アジアなど温暖な地域に分布しています。子型の多さからもさまざまな地域に広がっていったことがわかりますが、暖かい地域に目立って分布しているのは面白いところです。

ハプログループRに属する著名人

イギリス王室のウィリアム王子や母のダイアナ妃がハプログループRに属していると分かっています。

同じハプログループに属するということは、共通の祖先をもつ遠い親戚と考えることもできます。
古代エジプトの住民と英国王室が同じハプログループというのも、面白いものですね。


日本人の大半は9~10のハプログループに分類できます。中にはもっと珍しいグループに属している人もいます。
あなたもアジア・ヨーロッパの分岐点となったグループRに属しているかもしれません。

ハプログループがわかる遺伝子検査キット

ミトコンドリアハプログループはジーンライフ ジェネシス2.0やジーンライフ ハプロなどの遺伝子検査キットで調べることができます。
とくにジェネシスは母方の祖先を知るミトコンドリアハプログループの他に、父方の祖先がわかるY染色体ハプログループも検査できるのでとくにおすすめです。

※Y染色体は男性特有のもので、女性はY染色体ハプログループがありません。

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